1.原因は「タンパク質」
猫アレルギーを発症する原因は、猫が持つ「Fel d1(フェルディーワン)というタンパク質です。顕微鏡では確認ができないくらいの小ささで、空気中を浮遊します。猫の唾液や皮脂腺に含まれていますので、猫がいる部屋にはまず存在しているタンパク質です。
Fel d1は花粉の10分の1程度なので、ウイルスを防ぐ性能があるマスクなら予防になるでしょう。また猫のブラッシングやシャンプーをするとアレルゲンを少なくできます。そしてなるべく部屋の中をキレイに掃除しておきましょう。
猫に触れた後は必ずFel d1が手などについてしまっているので、念入りに洗うことをオススメします。ただアレルギーに関してはまだまだわからないことが多く、必ずしもFel d1が原因ではない場合もあるのが現状です。
2.かゆみ
猫アレルギーの症状で挙げられるのが「かゆみ」です。アレルゲンが体につくとかゆくなり、それをかくことで余計にかゆくなってしまいます。ですから、もしかゆみを感じたとしても我慢して、かかない方がよいでしょう。
手にfel d1がつき、そのまま目をかくとたいへんです。必ず猫に触れた後は手を洗ってください。
3.腫れ
猫アレルギーによって「腫れ」が出てしまうことも。目が腫れる場合が多いようです。
急性アレルギーが起こると人によっては白目がぶよぶよのゼリー状態になる「結膜炎」を起こしてしまうのです。両目が赤くなりくしゃみなども起きているときは猫アレルギーの可能性大。
じんましんのようなブツブツが出るケースも多いです。人によって症状の出方が異なります。
4.くしゃみ、鼻水
くしゃみや鼻水も、猫アレルギーの代表的な症状です。鼻がムズムズしだすのには個人差があり、すぐに出る人もいれば数時間後、数日後に出る人もいます。
いずれにせよ辛い症状ではありますので、抗アレルギー薬で抑えたり、なるべくアレルゲンに触れない工夫をしたりする必要があるでしょう。一番よいのは猫との接触をしないことです。
とはいえ、アレルギーだけれども猫好きな場合はそれは辛い選択ですね。部屋をキレイに掃除し空気清浄機を使い、極力アレルゲンに触れないようにして一緒に暮らす方は実は多くいます。工夫すれば猫アレルギーでも猫とすごすことは可能なのです。
5.息苦しい
猫と触れ合った後に息苦しくなる人も。ゼーゼーして咳が出る場合もあるでしょう。皮膚が腫れたり赤みが出たりした際に同時に呼吸器の症状が出たときは「アナフィラキシー」の可能性があります。
重度になると意識がなくなる、失神などの危険な状態になってしまうのです。これを「アナフィラキシーショック」といいます。命に関わる重篤な症状ですので、十分に気をつけなければいけません。
まとめ
5人に1人は猫アレルギーがあるといわれています。猫を飼う際には十分に気をつけなければいけません。ご自身もそうですが、同居する家族や友人、恋人などにもアレルギーがないかを事前にチェックする必要があります。
もし猫アレルギーがあったとしても、アレルゲンを抑えるようにしていけば絶対に飼えないわけではありません。うまくつきあっていくことが大切です。最近では猫アレルギーの原因になるfel d1を抑えてくれるキャットフードが販売されています。試してみるのもよいでしょう。