1.猫の避妊・去勢手術の時期は?
猫の避妊・去勢手術に適した時期は、オス、メスともに生後6ヵ月を過ぎ、体重が2キロ以上になってからが好ましいとされています。メスでは4ヵ月くらいから手術することもあるようです。
あまり小さいうちに手術をしてしまうと、ホルモンバランスが崩れ、成長が妨げられる危険性があります。手術の際の麻酔も、小さな子猫には負担です。
手術ができる月齢になったら、最初の発情期が来る前に行うのが良いとされています。時期が遅くなると、発情期に示すような行為が残ることがあるからです。
オスでは、1歳くらいまでに去勢手術を済ませた方が、マーキングやマウンティング行為を減らせる可能性が高くなります。
2.避妊・去勢手術の費用は?
気になる手術の費用ですが、オスの去勢手術で10,000円~20,000円ほど。メスの方が高く20,000円~40,000円ほどです。メスでは、卵巣のみの切除か、卵巣と子宮を取り除く手術かによっても費用が変わります。
また、手術前の検査費用も必要ですが、手術代に含まれていることもありますので、動物病院で確認してみて下さいね。
地域によっては、避妊・去勢手術に助成金制度があり、費用の一部を負担してくれる所があります。自治体によって条件や負担額が異なりますので、問い合わせてみて下さい。
3.避妊・去勢手術後の影響は?
避妊・去勢手術を行った後の猫は、性格が穏やかになることが多いです。甘えるようになり、成猫になっても子猫のようにじゃれて遊ぶ子もいます。
オスの場合、去勢手術をしていないと、縄張り意識が強いため、攻撃的になりがちです。また、去勢手術をしていないで発情期を迎えると、どこでも構わずマーキング行為をしてしまいます。
手術後は、太りやすくなります。それまでと同じフードを同じ量与えていると肥満になってしまうことも。避妊・去勢手術後用のフードに変えたり、運動しやすくするなど、体重管理に気をつけないといけません。
4.避妊・去勢手術は必要?
完全室内飼いで、1匹あるいは同性の多頭飼いなら、無理に避妊・去勢手術はしなくてもいいのでは、と考えることもあるでしょう。健康な体に傷をつけることになるので、かわいそうですよね。ただ、室内飼いでも避妊・去勢手術のメリットはあるのです。
手術前と比べると性格が穏やかになるので飼いやすくなる他、外にいる猫に発情して脱走なんてことも少なくなります。避妊・去勢手術をしていないと、発情期の行動に悩まされることも。大きな声で鳴くのでご近所トラブルにもなりかねません。
猫にとっても、発情期のストレスを減らすことが出来ます。避妊・去勢手術を行っていれば、生殖器の病気のリスクも下がります。
まとめ
猫の避妊・去勢手術はメリットも多く推奨されていますが、全身麻酔で体にメスを入れるので、猫にとっての負担は少なくありません。獣医さんとよく相談したうえで行うようにして下さい。
手術後のケアも大切です。回復するまで、静かで安全な場所で過ごせるようにしてあげましょう。様子を見守りながら、ゆっくり休ませてあげて下さいね。