猫にとって『ベッド』『ハンモック』どっちが快適?メリットとデメリットを解説

猫にとって『ベッド』『ハンモック』どっちが快適?メリットとデメリットを解説

猫用のベッドとハンモック。どちらも人気がありますが、どちらが猫にとって、より快適なのでしょうか?今回は、双方のメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。

SupervisorImage

記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

猫にベッドやハンモックは必要?

寛ぐ猫

猫の寝床として、可愛いベッドやハンモックが売られていますよね。

でも、日頃の行動を見ていると「本当に必要なの?」と疑問に思うことがありませんか?

実は、猫の寝床には寝る以外にも大切な役割があります。それは「安全基地としての役割」です。

縄張りとして落ち着ける場所、お客様が見えた際の隠れ家などとして活躍します。

部屋の中で愛猫が気に入っているスペースに寝床があることで、いざという時に安心して過ごすことができます。

猫用ベッドの魅力とは?

ベッドに入る猫

寝床の中でもメジャーな猫用ベッド。どのような魅力があり、どのような猫に向くのでしょうか?

猫用ベッドのメリットやデメリットについて紹介いたします。

ベッドの種類

猫用ベッドには次のような種類があります。

  • ドーム型(身を隠せる)
  • オープン型(覆いがない分開放的)
  • 2段ベッド(ドームとオープンの融合型)
  • 窓用ベッド(窓に直接取り付けるタイプ)

どのタイプも素材が豊富で、季節に適したものを選ぶことができます。

メリット

猫は基本的にどこでも寝転がりますが、ベッドがあることで睡眠中の体にかかる負荷を軽減させてくれます。

さらにドーム型や2段ベッドでは、身を隠せる構造になっているので隠れ家としても最適です。

デメリット

ベッドの種類に関係なく、使用してくれないことがあります。猫は目新しいものに対して警戒する傾向が強いためです。

乾いたタオルで愛猫を拭き、そのタオルをベッドに置いてみてください。自分のにおいが付いていることで、親しみを持ってくれるかもしれません。

形状によるデメリットとしては、ドーム型は中が狭いので大型種の猫が入れない可能性があります。

窓用ベッドも、大柄で体重が重い猫は注意が必要になります。

ハンモックの魅力とは?

ハンモックで眠る子猫

ハンモックと聞くとケージに吊り下げるイメージがありますが、実は種類が豊富で床に置けるタイプもあります。

ここからはハンモックの魅力と、その注意点について紹介いたします。

ハンモックの種類

ハンモックには次のような種類があります。

  • ケージに吊り下げるタイプ
  • 窓に貼り付けるタイプ
  • 床に直接置くタイプ(台座が付いている)
  • 椅子に取りつけるタイプ

安定感を求めるのであれば置型が最適です。

日光浴が好きな猫には窓用がおすすめですが、吸盤の状態や体重制限に注意が必要です。

メリット

ハンモックは床との距離ができるので、通気性が良くなることが最大の特徴です。そして、丸洗いできるものであれば清潔感が保てます。

デメリット

体が大きな猫や、体重の重い猫には不向きです。高

齢の猫も転落の恐れがあるので、昇り降りができない場合は控えたほうが良いでしょう。

ベッドVSハンモック!どちらが快適?

首を傾げる猫

ベッドとハンモックの特徴を紹介しましたが、猫にとってより快適なのはどちらなのでしょうか。

結論からいうと、猫はどちらも好きで快適だといえます。強いていえば性格や年齢などによるでしょう。

性格

誰にも邪魔されずに寛ぎたい猫にはハンモックが最適です。自分だけの時間を満喫できます。

警戒心が強い猫はドーム型が最強のアイテムになるでしょう。

相棒と添い寝がしたい猫は、オープン型で広々したものが良いでしょう。カップルシートのような役割を果たしてくれます。

年齢

先ほども紹介しましたが、高齢の猫はオープン型のベッドのほうが安全です。

一方で活気あふれる子猫や若い猫の場合は、ハンモックのほうが落ち着くかもしれません。

寒さに敏感の猫は、フリース素材のハンモックで眠ると保温効果があり気に入ってくれるかもしれません。

まとめ

ハンモックで爆睡する猫

今回は、猫用ベッドとハンモックの魅力について紹介させていただきました。どちらが快適に過ごせるのかという点では、好みによる違いが大きいでしょう。

愛猫にとってより魅力なものが、寝心地の良い寝床なのです。とはいえ、体重や年齢によっては慎重に選ばなければなりません。

愛猫の普段の行動や性格に応じて、良さそうなものを選んであげてください。

スポンサーリンク