『ティッキング』ってなに?該当する猫種4つと毛色にまつわる豆知識を紹介!

『ティッキング』ってなに?該当する猫種4つと毛色にまつわる豆知識を紹介!

「ティッキング」という言葉を耳にしたことはありますか?あまり一般的ではないので、知らない方は多いでしょう。一部の猫に見られる特徴的な被毛のことを指すのですが、一体どんなものなのでしょうか?詳しくは記事でご確認ください!

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

1.ティッキングとは?

ブラッシング

「ティッキング」とは、1本の毛に3〜4種類のカラーがあることを指します。毛先に行くほどに色の濃淡が特徴です。

数種類の色が入っているため、光が当たるとキラキラと光ったりグラデーションのように見えたりして、とても美しいです。

ティッキングを持つ猫を飼うと、その被毛を見ているだけでも楽しめるでしょう。でもただ美しいだけではありません。ティッキングには、猫が身を守るためのカモフラージュの役割があるのです。

まるで迷彩柄のように周囲に溶け込み、敵の目をごまかしています。

2.アビシニアン

アビシニアン

ティッキングを持つ猫種としてあげられるのが「アビシニアン」です。そのスマートな体型とティックドタビーの被毛の美しさは人気です。

性格は好奇心旺盛で甘えん坊。犬のような社交性があるため、子供や見知らぬ人ともうまくやっていけます。アビシニアンの毛色は「ルディ」「フォーン」「レッド(ソレル)」「ブルー」の4種類です。

美しい外見と親しみやすい性格は、今も多くの人を魅了しています。

3.ソマリ

ソマリ

アビシニアンの長毛種である「ソマリ」。ソマリもティッキングの被毛を持っています。ほわっほわの姿に魅了される方も多いのではないでしょうか?「キツネのような猫」と呼ばれることもあります。

性格はアビシニアンと同じく、人懐こく甘えん坊です。アメリカや日本で人気のある猫種なので、ペットショップで見かけることも。もしソマリを見つけた際には、その被毛に注目してみてください。キラキラとする輝きに、目が釘付けになることでしょう。

4.シンガプーラ

シンガプーラ

公認されている猫種の中では最小とされることもある「シンガプーラ」。体重は普通の猫が4〜5kgなのに対し、2.5〜4kg程度しかありません。小柄でおとなしく、甘えん坊なため飼いやすい猫種です。

シンガプーラの被毛は短くなめらか。手触りがよいのが特徴です。お腹が白く、背中や頭部はセピアカラー。ティッキングが入っているので、動くたびに違った色に見えます。

しっぽの先端は黒っぽくなっており、とても可愛らしいです。小さな体でもさまざまな毛色を感じさせてくれるので、楽しませてもらえます。

5.ベンガル

ベンガル

野生味あふれる外見なのが「ベンガル」です。ヒョウを思わせるスポット柄は美しく、手触りもとても滑らか。ティッキングにより光が当たるとキラキラと輝きます。

野生らしい外見をしているので性格もさぞワイルドなのかと思いきや、実は人懐こい甘えん坊。そのギャップにやられてしまう飼い主さんは少なくないようです。

まとめ

アビ男くん

不思議な魅力を放つ「ティッキング」。本来はカモフラージュのためにある毛色ですが、見る人の目を楽しませてくれるほどの美しさがあります。自然の造形美を、感じさせてくれますね。

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