またたびとは?
またたびとは山や林など日本各地に自生している植物です。
またたびの実にアブラムシなどの虫が卵を産み付けると、実は虫癭果(ちゅうえいか)と呼ばれる変形したものになります。猫は虫癭果が好きなんです。
ペット用のまたたびには粉末や液体、枝のような形など様々あります。
さらに、またたび入りのおやつやおもちゃなどもあります。
またたびで猫はどうなる?
猫にまたたびを与えると興奮して寝転がる、走り回る、噛む、舐める、体をこすりつける、よだれが出るなどの反応がみられます。
穏やかにゴロンと寝転がるだけの猫や、ちょっと凶暴になってしまう猫もいるんです。
このように猫がいつもと違って興奮する状態はずっと続くわけではありません。一時的なもので10分くらいするといつものように戻ることが多いです。また依存性もないと言われています。
また、またたびは子猫に与えても反応しないことが多いです。
最近の研究では、またたびに含まれる成分を猫が体に擦り付けることで虫除けにしているという可能性が示されました。
猫にまたたびを与えるメリット
ストレス解消
またたびの効果で活発に動くため、ストレス発散や運動不足の解消などのメリットがあります
食欲の増進
猫が食欲不振の場合、またたびをごはんや水に加えると食欲が増したり、水を飲むようになることもあります。
ただし、食欲不振の原因が体調不良からきていることもあるので細かく猫の様子をチェックしましょう。
爪とぎのしつけ
爪とぎにまたたびをふりかけることで、猫がその場所で爪とぎをし、自分のにおいがつくことで爪とぎをしていい場所と覚えるので、しつけにも使うことができます。
老化防止
またたびをかけたおもちゃをかじったり、またたびの枝などをかじったりすることで、脳が刺激を受け老化の防止になると言われています。
猫のまたたび与え方
少量を与え様子を見る
猫に初めてまたたびを与える場合は、まずはにおいを嗅がせる程度から始めましょう。
おもちゃや爪研ぎ、ごはんなどにほんの少量だけかけて猫の反応を確かめてください。
大量に与えると、過剰に興奮してしまったり、開口呼吸をしてしまうこともあるので注意しましょう。
過剰な興奮は病気の猫や老猫は体の負担になってしまう可能性もあるので、またたびを与えたい場合は事前に獣医さんに相談してから使用しましょう。
またたびを毎日与えると、猫がまたたびに慣れてしまい反応しなくなることもあります。猫にまたたびで遊んでもらいたい場合は、少し間を空けてから与えるようにしましょう。
またたびは猫に必ず必要なものではないので、猫の様子を見て与えるか判断しましょう。
我が家の猫は、またたび(特に粉末)を与えると凶暴になってしまうため与えていませんでした。
しかし、またたびの枝や液体のまたたびを与えたところ、効果が穏やかだったので、今は液体のまたたびをおもちゃにかけて遊ばせています。
誤飲に注意
またたび入りのおもちゃや、実、枝など与える時は誤飲に注意しましょう。
必ず飼い主さんが見ている状態で与え、遊び終わったら猫が絶対に取り出せない場所で保管します。
またたびのついたゴミを捨てる場合は、ゴミ箱を猫に荒らされないように注意しましょう。
まとめ
猫にまたたびを与えるといつもと違った反応を見せてくれて、飼い主さんも猫も楽しいですよね。
ストレスの解消や食欲を増進させるなどメリットがありますが、与えすぎないように注意したり、猫の体調に合わせて与えたりすることが必要です。
正しく使って猫を楽しませてあげましょう。