猫にとって『危険・安全な観葉植物』6選!家に置く場合の注意点とは?

猫にとって『危険・安全な観葉植物』6選!家に置く場合の注意点とは?

観葉植物が密かなブームとなっていますが、猫がいても取り入れることができるのでしょうか。これから植物を置きたい方のために、猫に危険な植物と安全な植物を紹介させていただきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫にとって危険な観葉植物

気になる猫

お部屋に緑のある生活って素敵ですよね。でも、猫がいるご家庭では注意が必要です。

中には中毒症状が出てしまう植物もあるからです。

ここでは、猫に危険な植物を3つ紹介いたします。

1.ドラセナ

ドラセナの中でも「マッサンゲアナ」という品種は、幸福の木という名で親しまれています。

とても人気の高い観葉植物ですが、葉に毒性が含まれているため危険を伴います。

葉を口にしてしまうと、嘔吐や下痢などの消化器症状や手足のしびれ、麻痺などを引き起こす可能性があります。最悪の場合は死に至ることもあります。

2.多肉植物

多肉植物で身近なものといえば、アロエやサボテンが挙げられます。育てやすいので、植物初心者の方にも向いています。しかし、猫にとっては危険な植物です。

アロエの皮や葉には「バーバロイン」という成分が含まれています。猫が口にすると、下痢や腎炎を引き起こす恐れがあります。

さらにサボテンにはトゲがあるので注意が必要です。興味本位で触れてしまうと怪我をしてしまいます。うっかり食べてしまえば、口内を傷つけてしまいます。

3.ユリ科の植物

ヒヤシンス・チューリップ・ローズリリーなどは全てユリ科の植物です。

ユリ科は毒性が強く、花瓶の水を飲んだだけでも中毒症状が現れます。特に腎臓へのダメージが大きく、命に関わります。

猫がいるご家庭では、ユリ科の植物全般に控えたほうが良いでしょう。

猫にも安全な植物

植物と猫

中毒症状が出てしまう危険な観葉植物を紹介しましたが、全ての植物が危険なわけではありません。

ここからは、猫にも安全な観葉植物を3つ紹介いたします。

1.ガジュマル

ガジュマルは「多幸の木」と呼ばれ、親しまれています。ドラセナは危険な植物でしたが、こちらは猫にも安全な植物です。

小ぶりのものもあるため、ご家庭でも育てやすいでしょう。

2.パキラ

中南米原産の植物で、様々なサイズのものが売られています。種子には「ソラニン」という毒素が含まれていますが、観賞用の植物自体には毒性がありません。

3.モンステラ

南国調のインテリアにピッタリなモンステラも、比較的安全な植物です。

ただし、葉と茎にはシュウ酸カルシウムが含まれているため注意が必要です。樹液に触れると人間でもかぶれを起こすことがあります。

猫が口にした場合、中毒症状として口腔内の灼熱感が現れます。それでも比較的安全な部類としているのは、葉が大きいことから食べ物として認識する可能性が低いからです。

ただしモンステラを置く場合は、念の為用心してください。

より安全に観葉植物を楽しむコツ

首を傾げる猫

たとえ安全な植物を置いたとしても、油断は禁物です。食べることがなくても、植物で遊んでしまう可能性が高いからです。

そこで、イタズラ対策をいくつか紹介いたします。

木酢液を吹きかける

猫は、木酢液特有の酸っぱい匂いが苦手です。植物に吹きかけることで、近づかなくなります。

木酢液は植物自体の病気の予防にも役立ちますし、猫にも害はありません。

植物を置いた時点で実行すると「なんか臭いヤツ」として、イタズラの対象にはならなくなります。

プランターカバーをかける

土を掘り返して遊んでしまう場合は、プランターカバーを活用すると良いでしょう。ホームセンターやネットで購入することができます。

プランターよりも大きくて重いものを使用することで、植物が倒れにくくなるというメリットもあります。

天井に吊り下げる

猫が飛び乗れない位置に限定されますが、吊り下げることも効果的です。

まとめ

座る猫

危険な植物の共通点は、葉に含まれる毒でした。「口にしてしまったら…」とは言うものの、猫は肉食動物なので植物をムシャムシャ食べるイメージはないかもしれません。

それでも時々、食べてしまう猫がいます。危険な植物は避けるようにしましょう。

安全な植物を置く場合も、木酢液などを活用して猫が興味を持たないように工夫してみてください。

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