とっても面白い猫の味覚について紹介!
人間の場合は甘みや酸味、苦み、塩味といった味を舌で感じとることができます。
しかし、猫の場合は人間とはまた異なった味の感じ方をしているようです。
「猫の味覚」について、興味深い豆知識を今回は3つご紹介していきます!
1.猫は甘みを感じない!?
とても意外かもしれませんが、「猫は甘みを感じられない」といわれています。
甘味を感じるために味蕾で必要なたんぱく質がいくつかあるのですが、猫はその一部を作れず、甘味を感じないそうです。
ケーキやアイスクリームなど、甘いものを嗅ぎつけて近寄ってくる猫は多いですが、これは甘みに惹かれているのではなく、これらのスイーツに使われている乳製品(脂肪分)に惹かれて寄ってきていると考えられています。
2.猫は酸味と苦味、塩味を感じる
甘みを感じない猫ですが、逆にどんな味だったら感じ取れるのか気になりますよね。
酸味と苦味、塩味3つに加え、旨味(アミノ酸)を感じるといわれています。
特に、苦みに関する味覚は優れており、強い苦みのあるものは避けることが多いです。
猫にとって毒となる物の多くは「苦み」を持つ傾向にあるため、苦みに対して敏感になる必要があるのでしょう。
塩味に対する味覚はあるものの、鈍いだろうといわれています。
肉の主な成分はタンパク質で、タンパク質はアミノ酸からできています。猫は、必要な食べ物(肉=アミノ酸を含む食べ物)を得るために、旨味であるアミノ酸に対する味覚が発達してきたのだろうと考えられます。
3.柑橘系の味は苦手!
猫は酸味を感じられると先述しましたが、ミカンやレモンなどの柑橘系の味は苦手な傾向にあるようです。
そもそも猫にとって「強い酸味」は「主食としている肉や魚などが腐った味」とイコールになるため、強い酸味を感じ取ると警戒する、それを食べない習性があります。そのため、強い酸味を持つ柑橘類の食べ物は苦手なのです。
また、猫は味だけではなく柑橘系のにおいも苦手としているため、猫よけとしてミカンやレモンなどのにおいを活用することもできるそうです。
まとめ
猫の味覚は、人間の味覚とは異なる特徴を持っていて、非常に興味深いですよね。
また猫は、まずにおいでそれが食べられる物か、おいしそうな物かを判断するといわれているので、においの強い食べ物や、人肌程度に温かくてにおいのたっている食べ物を好むそうです。人間にとってはあまり美味しそうに見えないキャットフードは、猫にとって良い香りがする工夫がこらされているそうです。
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