1.硬水は尿路結石になる可能性
よく「猫にミネラルウォーターは与えてはいけない」といわれますが、それはなぜなのでしょうか?ミネラルウォーターという名前のとおり、ナトリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。
通常であれば体によいとされる成分ですが、猫には負担になる場合があるのです。ミネラル過多になると、尿路結石になってしまう可能性があります。そのため「猫にミネラルウォーターはよくない」といわれているのです。
ただミネラルウォーターには「硬水」と「軟水」の2種類がありますので、全てがダメというわけではありません。
2.放置は雑菌が増殖する
通常ミネラルウォーターは、水道水のように塩素消毒されていません。保存料も入っていないのです。開封前は中が無菌状態なので問題ありませんが、開封後に常温のまま放置しておくと雑菌が繁殖し、愛猫の健康に害を及ぼす可能性があります。
もしミネラルウォーターを与える場合は、こまめに変えた方がよいでしょう。どうしても長時間変えられないときは塩素消毒された水道水の方が無難です。状況に応じて使い分けてください。
3.冷えている水はNG
前述したようにミネラルウォーターには保存料が入っていません。そのためペットボトルなど容器入りのミネラルウォーターで開封済みのものについては、雑菌の繁殖による腐敗を防ぐため冷蔵庫で冷やす必要があります。
人は冷たい水を飲んでもさほど問題はありませんが、猫はお腹を壊してしまう可能性があります。下痢になってしまうかもしれません。特に子猫が下痢になると、命に関わります。
もし冷えているミネラルウォーターしかない場合は、常温に戻してから与えるようにしてください。もしくはお湯をまぜて人肌程度の温度にして与えましょう。
4.中性の軟水
猫に与えてよい水は「中性の軟水」です。中性かどうかはパッケージに書いてある「pH値」で確認できます。pH値が7であれば中性です。
愛猫に与える前にぜひ確認してみてください。また軟水とは、ミネラルの少ない水です。日本で販売されているミネラルウォーターには軟水が多いですが、一部硬水もありますので注意してください。
5.水道水
猫に与えてよいお水として「水道水」もあげられます。塩素消毒がされているため、長時間放置しておいても雑菌の繁殖の心配が少ないです。
水道水の成分が心配と考える飼い主さんもいらっしゃいますが、日本の水は安全性が高いので過剰な懸念は必要ないでしょう。水道水はほとんどが軟水ですが、地域によっては硬水のところもあります。一度確認してみてください。
まとめ
人にとっても猫にとっても、水は生きていく上で欠かせません。安全で安心して飲める水を、与えてあげてください。