1.ストレス
![ストレスを感じていそうな猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/3/aadb48243f6ea90f64d084e19d3a7e73.jpg)
引っ越しや新入り猫など、強いストレスを感じると痔になってしまうことがあります。胃腸が荒れて血便が出てしまうのです。
猫はとても繊細な生き物のため、ちょっとしたことでもストレスを感じがちです。そしてそれが積み重なると体調不良を起こします。特発性の膀胱炎になる場合もあれば、痔となる場合もあるのです。
予防するには猫がストレスを感じないようにする必要があります。環境の変化に弱い猫ですから、引っ越しや新入り猫でストレスを感じるのはある程度はしかたありません。それをなるべく緩和するように工夫してあげてください。
引っ越しの場合はこれまで愛猫が使っていたベッドや毛布など、猫のニオイがついているものを新居にも持っていきましょう。新入り猫に関してはちょっとずつ時間をかけて慣れさせるようにしていくこと、そして先住猫を優先するようにするとよいでしょう。
2.便秘
![猫トイレ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/3/1699036d5e838fcaf26d93e002b64813.jpg)
便秘が猫の痔を引き起こすこともあります。便が詰まって腸内に長く止まると硬くなり、それを排泄する際に肛門の周辺が傷ついてしまうのです。
飲み込んだ被毛が毛玉となり、便秘となることも。毛玉サポートのキャットフードを与えたり、ブラッシングをマメにしてあげたりしてください。飲水量を増やすのも有効です。
便秘だと愛猫はとても辛い思いをします。そうならないよう、予防してあげましょう。
3.下痢
![トイレットペーパーと猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/9d71bea236c4a47538083f2f0564a5ba.jpg)
下痢によって痔となる場合もあります。猫の肛門には「肛門腺」という分泌物が溜まっている器官があるのですが、ここに何らかの理由で細菌が入ってしまい、炎症を起こすことがあります。
炎症が起きるため膿がたまり、それが排出され痔となります。猫が排泄時に痛そうに鳴き声をあげるときは痔を患っているかもしれません。血便は出ていないかなどを確認し、早急に動物病院を受診しましょう。
その際、便を持っていくと診断の助けになります。
4.体質
![コチラを見る猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/a9a09fabb4a7d607d2b7a1e984ace1b8.jpg)
猫の中にも痔になりやすい猫とそうではない猫がいるようです。ある飼い主さんは切れ痔と診断された猫に対し、おなかのマッサージをしたり水分をなるべくとらせるようにしたようです。すると症状が軽減したのだとか。
猫の便の表面だけに血が付着している場合は痔の可能性が高いですが、そのようなことが頻繁にある猫は体質的に痔になりやすいのかもしれません。ただ専門知識がない状態での判断は危険ですので、もし愛猫の便に血がある場合は必ず受診するようにしてください。
5.猫に痔はないらしい?
![ハテナ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/3/abc28f645438be7fc01ba30dabfc1d70.jpg)
これまで猫に痔があるという前提でお話してきましたが、猫に痔はないという説もあります。人が2足歩行なのに対し、猫は4足歩行の動物だからです。
人間の場合は肛門に負担がかかりやすいので痔になりますが、猫はそこまででもないので痔にはならない、というわけです。ですから、血便は大腸から出血しているとの話も。ここは獣医師によって考え方が異なるのかもしれません。
まとめ
![具合の悪そうな猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/0/63e69845f305a6fab685e1997abd4039.jpg)
痔になると肛門からの出血や血便がみられます。そんな現場を見たら慌ててしまいますが、まずは落ち着きましょう。痔なのかそれとも大腸からの出血なのか、獣医師に診断してもらう必要があります。
便が取れればそれをそのまま持参して、診察してもらいましょう。飼い主さんが慌てると愛猫が不安になってしまいます。落ち着いて対処していきましょう。