猫の眉毛ってどこにあるの?
猫にも眉毛があります。初耳の飼い主さんは「えっ!?どこ?」と思わず愛猫の顔をまじまじと見つめているのではないでしょうか?
目の上に注目してみてください。ヒゲのような毛が数本見えるはずです。これが猫の眉毛になります。
正式名称は「上毛(じょうもう)」といいます。猫のトレードマークである、あのヒゲの仲間で人間の眉毛とは全くの別物です。
猫の眉毛のスゴい役割について
上毛(ここでは眉毛)にはどのような役割があるのでしょうか?
眉毛の機能について紹介いたします。
1.目を守る
猫の眉毛には神経が通っており、何かに触れると自動的に目を閉じてくれます。いざという時に大切な目をガードする役割があるのです。
人間の手が触れても目が閉じるようになっていますが、とてもデリケートなので面白半分で触れることはおすすめできません。
2.ゴミの侵入を防ぐ
瞬時に目が閉じられるということは、ゴミの侵入も防げるということになります。この役目に関しては、人間との共通点になりますね。
人間の眉毛は汗の侵入を防ぐという役割も担っていますが、猫は顔から汗をかくことがないので、そのようなはたらきはしません。
3.猫パンチを躱す(かわす)
猫同士が喧嘩になると激しい猫パンチが飛び交います。
耳の後ろに細かい傷のある猫は見たことがありますが、目から血を流している猫はあまり見かけないですよね?
やはり眉毛のおかげで、目に致命傷を負うとこを防いでいます。猫パンチをかわすためには、眉毛以外のヒゲも活躍しています。
後に詳しく紹介しますが、ヒゲには空気の流れを読む役割があります。攻撃が飛んで来る方向を察知して素早く対応しています。
残念ながらすべての攻撃を防御することはできないものの、ある程度避けることができます。
眉毛以外のヒゲとは?
冒頭で、眉毛はヒゲの一種であると紹介しました。
眉毛以外にはどのようなヒゲがあるのでしょうか?
ここではヒゲ(正式名称は触毛)の種類と役割について紹介いたします。
猫のヒゲは全部で5種類!!
通称ヒゲと呼ばれる触毛は、全部で5種類あります。
上から順番に、それぞれの名称を紹介いたします。
- 上毛: 眉毛
- 頬骨毛: 頬骨あたりのヒゲ。目立たない猫もいる
- 上唇毛: 猫のトレードマークになっているヒゲ
- 下唇毛: 顎下に生えているヒゲ
- 口角毛: 上唇毛の上に生える目立たないヒゲ
ヒゲの役割
ヒゲには目をガードする以外にも様々な役割があります。
例えば、バランスを保つ、障害物の感知、空気の流れを読むなどです。
猫が塀の上を器用に歩けるのは、優れた三半規管だけではなく、ヒゲでバランスを保っているからです。
狭い場所に入る際もヒゲで幅を測り、障害物の有無もヒゲで判断しています。
狩りでは空気を読むことで、獲物の動きをチェックしながら戦略を立てています。これらは主に、上唇毛が担っています。
ヒゲは弱い視力をカバーしている
猫は優れた動体視力を持つ反面、通常の視力は人間の10分の1程しかありません。つまり、かなりの近視というわけです。
ヒゲが顔周辺に生えているのは、弱い視力を補うためです。優れたヒゲの働きによって、猫は思う存分活動することができるといっても過言ではないでしょう。
故意に抜くのは絶対NG!!
ヒゲの役割から、猫にとって大切なパーツであることが分かるでしょう。猫のヒゲは故意に抜いてはいけません。切るのもNGです。
ただし、自然に抜け落ちるのは生え変わりによるものなので大丈夫です。
まとめ
今日のねこちゃんより:ごましお♀ / 1歳 / 黒ブチ / 4.2kg
今回は、ヒゲの中でも眉毛の役割を中心に紹介させていただきました。猫に眉毛があったこと自体、驚きだったかもしれませんね。
眉毛を含むほかのヒゲ達も、猫の生活を支える重要なパースでした。犬のトリミングのように、カットしてしまわないように気をつけてください。
最後にヒゲの役割をもう1つ。それは気持ちを表現することです。
ヒゲが10時10分の方向を向いているときはご機嫌のサインです。飼い主さんと遊んでいる最中に、このヒゲの動きをしてくれたら嬉しいですね。