お家にやってきた猫の初日の行動
誰でも初めての場所は緊張するものですが、環境の変化が苦手な猫は私達以上にドキドキしています。
そんな猫がお家にやってきたら、どのような行動に出るのでしょうか?
ここでは、猫の初日の動きをいくつか紹介いたします。
1.キャリーケースの中から出てこない
直接保護して抱き抱えてきた場合を除き、ほとんどの猫はケースに入ったまま帰宅します。
そして猫の生活スペースでケースを開けることになりますが、なかなか出てこないことも珍しくありません。
猫は警戒心が強いので、うかつに飛び出すわけにはいかないと思っています。
緊張が解れたら少しずつ行動を開始するので、ひとまずそっとしておきましょう。
2.ゆっくり探索し始める
猫は警戒心も強いですが、好奇心も旺盛です。それほど危険ではないと判断すると、慎重に辺りをキョロキョロし始めます。
そしてゆっくり探索を開始するのです。このときも猫のペースに合わせ、こちらから近づくことは控えましょう。
一説によると、猫は新たな環境に身を置く際に避難経路を確認するそうです。脱走できそうな場所の戸締りは徹底してください。
3.狭い場所に隠れようとする
猫は、狭い場所に入ると本能的に安心します。初めてやってきたお家でも、ソファーの下や家具の隙間などに侵入する可能性があります。
小さな子猫の場合はその時点で見つかりにくくなってしまうので、飼い主さんが救出できないような場所は予め塞いでおくと良いでしょう。
最初の1週間程度はケージの使用が推奨されるのも、これが主な理由です。ケージのように適度に狭い場所は猫の安全基地になります。
4.食事が喉を通らないことも
初日は思うように食べられないかもしれません。前にいた場所で食べていたフードでも、初日だけは手をつけてくれないことがあります。
これも急な環境の変化による影響です。人が寝静まった深夜になら食べられることもあるので、ケージの中にご飯を入れてあげましょう。
お水も同様です。ケージの中に新鮮な水を入れ、いつでも飲めるようにしてあげてください。
5.よく寝る子と寝ない子に分かれる
初日の行動範囲はとても狭く、ケージあがあれば中で過ごすことが多いでしょう。守られた空間の中でよく眠る子もいれば、あまり眠れない子もいます。
どちらの場合も、それほど心配しなくて大丈夫です。積極的に構うことは控え、遠くからそっと見守ってあげてください。
初日にNGな人間の行動
猫を迎えた日は嬉しくて、ついはしゃぎたくなりますよね。でも、猫の初日の行動からも分かるように、猫自身はとても緊張しています。
猫が安心して過ごせるように配慮することが大切です。そこで、いくつか気をつけてほしい行動を紹介いたします。
騒がしくしない
猫の聴覚は、人間の約10倍といわれるほど優れています。
音にはとても敏感なので、初日は特に騒がしくしないように気をつけましょう。
人を招かない
初日は人を招かず、家族だけで過ごすように心がけてください。
家に慣れてきたタイミングで、少しずつお披露目するようにしましょう。
構いすぎない
初日は安心して眠れることが目標です。猫も、ケージや寝床になる場所で落ち着くことに精一杯になっています。
こちらからは構わず、静かに見守ることに徹してください。
先住動物との対面を避ける
先住猫やその他の動物とは、絶対に対面させないでください。いきなり鉢合わせになると、今後の関係性に大きな影響を及ぼします。
新入り猫が、落ち着いて食事や排泄ができるようになったら顔合わせをします。必ずケージやキャリーケース越しに対面させてください。
まとめ
初日の猫は、まさに「借りてきた猫」です。人と触れ合う心の余裕があまりないので、こちらも静かに様子を見るようにしましょう。
数日間はお腹を下してしまうこともあるでしょう。ほとんどの場合は一時的なものなので、それほど心配しなくても大丈夫です。
ただし日に日に衰弱していくようであれば、動物病院へ連れて行きましょう。