猫の飼い主が『ノイローゼ』になる原因4つと予防策

猫の飼い主が『ノイローゼ』になる原因4つと予防策

可愛い猫との生活を楽しみにしていても、始まってみると思っていた通りにならないと感じたり、困ることもでてきます。飼い主さんがノイローゼのようになることもあるんです。原因や予防策をご紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.猫の生態や習性と飼い主さんの生活、性格が合わない

寝ている人の上に立つ猫

猫は夕暮れや明け方など薄暗い時間帯に活発になる生き物です。

そのため、飼い主さんがまだ寝ている時間帯に猫が起きてごはんの催促をしたり、走り回ったりしてしまうこともあり、生活リズムが合わずに飼い主さんが疲れてしまうことがあります。飼っていれば飼い主さんの生活リズムに合った生活をしてくれるようになる猫が多いですが、なかなかそうはならない猫もいるようです。

また、猫は高い場所が好きでテーブルの上やキッチンのカウンターの上などにも乗りたがります。しかし、本棚の上は乗っていいけどキッチンのカウンターはだめ、などと猫は判断することはできません。

人の食べ物などがあったり、ガスコンロがあったりと猫のためにも飼い主さんが快適に生活するためにも猫に乗ってほしくない場所がありますよね。

しかし、それを猫に教えるのはなかなか難しいことです。

また、ソファーや壁、家具などで爪とぎをしてしまうこともありますが、これをやめさせるのも大変です。

子猫の場合、ミルクが必要な時期はつきっきりでお世話が必要です。

遊び盛りの子猫は目が離せない場合もありますよね。

猫を膝の上にのせてのんびり過ごすことを想像していた人が、とても活発でやんちゃな猫と暮らすことになったら、イメージと違って戸惑うかもしれません。

そういったことが原因で寝不足になったり、飼い主さんが自分のことができなかったりして疲れてしまうことがあります。

2.飼い主さんの責任感が強い

抱っこされる猫

猫を飼うことには責任が生じますので、もちろん責任感は必要です。

病気やケガをしないようにしなきゃ、しつけをきちんとしなきゃと、猫のことをたくさん考えると責任感の強い飼い主さんはノイローゼのようになってしまうかもしれません。最低限のことは知っておく必要はありますが、未来の心配ばかりしていても疲れてしまい、猫も飼い主さんも幸せではなくなってしまいます。今を楽しむことも大切にして下さい。

3.猫と他のペットの相性が心配

座る2匹の猫

新たに猫を迎えた場合、先住猫や猫以外のペットがいると相性が気になりますよね。

少しずつ対面の時間を増やしながら慣れてもらうなどしても、最初はあまり良い関係ではない場合があります。

我が家も新たに猫を迎え入れたとき、先住猫がとても怒ってしまいこの先どうしたらいいのかととても悩みました。

時間が経てばうまくいくようになるケースもありますが、先住の猫や他のペットがいる場合、どうしてもうまくいかなかったら同じ屋根の下で生活空間を分けて飼うことを最初から考えておくと良いでしょう。無理に一緒に暮らすのではなく、お互いが快適に暮らせるように別々に生活するということです。

4.猫を初めて飼う

ソファーの上に座る子猫

何事も初めてだと不安がありますよね。猫の飼育本を見たり、インターネットで猫のことを調べたりするかと思います。

本に書かれていることのようにならない、実際に自分に起きていることについての情報がない、なんてことが起きると焦ったり困ったりしますよね。

5.猫を飼ってノイローゼにならないようにするためには

キャットタワーのハウスで寝る猫

猫と適度な距離感を保つ

猫と飼い主さんの性格にもよりますが、常に猫と一緒だと疲れてしまう場合もあります。

夜は猫をケージで過ごさせる、寝室には入れないなどして、飼い主さんが寝不足にならないようにすることが大切だと思います。

もし猫が最初は嫌がっても、次第に諦めることを覚えて飼い主さんの生活に合わせられるようになる猫もいます。

場合によっては、家族や友人に猫を見てもらい猫と離れる時間を作ることも有効でしょう。

我が家で野良猫の子猫を保護したとき、飼い猫と保護猫のお世話でかなり参ってしまい、知人に子猫のお世話を1週間お願いしたことがあります。それによって気持ちが楽になり、その後子猫のお世話を再開することができました。

猫がなぜその行動をしたのか考えてみる

飼い主さんが困ることを猫がしたとき、しつけでやめさせたいと考えるかもしれませんが、多くの場合、猫は猫として自然な行動をとっただけでしょう。

猫にしつけをすることも可能ですし、ある程度は必要ですが、まずはなぜその行動をしたのか具体的に想像してみると考え方が変わるかもしれません。

遊び足りない、甘えたい、トイレが汚いと伝えたい、ごはんが足りないなどが原因の場合があり、それが解決すると困った行動もしなくなるということが我が家の猫にはありました。

猫を変えるのではなく環境を整えて解決することを考える

猫の生活で足りないものや悪い点は見つからず、猫は猫として当たり前の行動をとった結果飼い主さんが困ること(乗って欲しくない場所に乗る、高い所から物を落とす、してほしく場所で爪とぎをする)が起きる場合には、しつけで猫の行動を変えることよりも、環境を整えることによって猫がその行動をとれないようにすることができないか検討しましょう。本棚の上に乗って欲しくなければ本棚と天井との間にあるすき間を埋めたり、猫が乗れる場所に何も置かないようにしたり、爪とぎをして欲しくない家具は猫が入る部屋には置かない、またはシート状のしめとぎをそこに巻いてしまう(貼ってしまう)などです。

周りの人に話してみる

家族や友人などに話してみましょう。話すことで客観的に問題を見ることができたり、他の人の考えを知ることができたりします。

動物病院に猫の困った行動について相談をすることも考えましょう。

まとめ

抱っこされて人の肩に前足を乗せる猫

猫は可愛いですが、一緒に暮らしてみると困ってしまったり、お世話に疲れてしまったりして飼い主さんの性格、猫の性格や活発度などによってはノイローゼのようになることもあります。

猫との距離感を意識してみたり、猫の立場になって考えてみたりしてみると、猫との接し方も変わってくるでしょう。

また、周りの人に話したり、動物病院に猫の行動について相談したりすることも大切です。せっかくの猫との生活が楽しめなくなることがないようにしましょう。

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