猫の「よくある病気」や「よくある処置」の治療費はどのくらい?
生まれつきからだが強く、病気や怪我と全く縁のない猫もなかにはいますが、多くの飼い猫は大なり小なり、体調を崩すこともあるでしょう。
そして、飼い猫が体調を崩した際、気になってくる事のひとつとしてよく挙げられるのが「治療費」です。
病気の進行具合やその地域の動物病院の相場によって、治療費は変わってくるため、一概に「○○円かかる」とは言い切れないですが、今回はおおよその相場について紹介をしてまいります。
1.腎臓関連の病気の場合
慢性腎臓病や腎不全など、猫は腎臓関連の病気にかかりやすい生き物だといわれています。
若い頃は健康でも、歳をとって腎臓が弱ってくる猫も多いのです。
しかも、腎臓病の場合完治することは難しいため、定期的に動物病院に通い続けて、症状が悪化しないように治療を続けるケースが多くなります。
そんな腎臓関連の病気にかかった場合の治療費ですが、年間で平均約25~27万ほどかかることが多いようです。
1ヶ月の間に1~2回ほど通院し、1回の診察にかかる費用やお薬が約1万ほどかかるケースが多いため、このような計算になります。
2.誤飲をしてしまった場合
猫用おもちゃや食べてはいけない小物などを誤って誤飲してしまった…というケースは決して珍しい事故ではありません。ちょっと目を離した隙に、誤飲をしてしまう猫はかなり多いのです。
そんな誤飲をしてしまった場合の治療費ですが、内視鏡手術で取り除く場合は6~8万、腸切開手術をしないと取り除けない物を飲み込んでしまった場合は約13~15万ほどかかるケースが多いようです。
3.軽い体調不良や猫風邪の場合
猫風邪や夏バテ、ちょっとしたストレスによる体調不良など軽い症状の場合は、1~2回の通院で完治というケースも多いです。
このような場合は、病気の内容によってピンキリではありますが、治療費は約1~2万円ほどでそんなに高額な費用はかからない傾向にあります。
4.骨折の場合
高いところからジャンプして着地に失敗した、猫がドアに挟まれてしまった…などといったトラブルにより、骨折をしてしまうケースも少なくありません。
骨折をした場合、怪我の具合によって費用は大きく変動してきますが、手術をしないといけないケースも多いため、10万円以上はかかると思っておいたほうが良いでしょう。
骨折による痛みで排泄が上手くできなくなり、腎臓病を引き起こしてしまった…といったように、骨折が原因で他の病気に繋がってしまった場合はもっと費用はかかる計算になります。
まとめ
猫にかかる治療費は、その時の症状や治療がどのくらい長引くかによって変わってきます。
「将来、高額な治療費がかかったらどうしよう…」と不安に思う場合は、少しでも費用を軽減するためにペット保険に加入しておいたり、愛猫ができるだけ健康に過ごせるように日頃から食生活に気を配ったり、事故などを起こさないような安全な環境づくりをしていきましょう。