猫の『キャットタワーを絶対設置しちゃダメな場所』3つ

猫の『キャットタワーを絶対設置しちゃダメな場所』3つ

キャットタワーといえば猫のジャングルジム。楽しそうに遊ぶ姿が目に浮かびますね。しかしせっかく買っても、使ってもらえなかったり転倒の危険があったりすることが!大きさ・種類にもよりますが、キャットタワーには絶対設置しちゃダメな場所が3つあるのです。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.登っても猫的に楽しくない

天窓から見下ろすアビシニアン

猫がタワーを使う理由は、

  • 高いところで家族を見下ろしつつ昼寝ができる

(ひとりになりたいが、家族の声や姿がないと寂しい)

  • 外を見るのに安心で快適なスペースがある
  • タワーを伝ってどこか(タンスや窓など)へ行ける
  • 飼い主さんと同じ目の高さで甘えられる

などで、子猫や若い猫ならこれに「探検したい・遊びたい」が加わります。

しかし珍しいうちならまだしも、「タワーを登ると良いことがある♡」と思えなければ、猫は使ってくれないのです。

2.安全上の問題がある

突っ張り型のキャットタワーと猫

突っ張り型のキャットタワーは、天井に梁が通っている場所でなければ設置できません。

梁がなければ突っ張り棒をきつく締めれば天井板が割れますし、手加減すれば猫が乗った衝撃で転倒するかもしれません。

据え置き型も、平らな床の上に置かなければこれも猫の乗り降りの衝撃で倒れる可能性があるのです。

さらにどちらも気をつけたいのが、猫が飛び降りた先に危険がないこと。花器などの割れ物がある場所や子どものおもちゃが転がっているような場所は、設置場所には向きません。

3.防災上危険がある

窓際のキャットタワーと猫

地震大国ニッポン。背の高いキャットタワーは大型家具の一種ですから、揺れ対策は必須です。

タワーが倒れて問題が起こるのは、

  • ベッド脇
  • ドア付近
  • 窓ガラスの側

で、それぞれ「寝ている人に倒れかかる」「出入り口をふさぐ」「窓ガラスを割る」危険をはらんでいます。

揺れが大きければテレビや電子レンジが宙を飛び、重い洋服ダンスが室内を走り回りますから、気をつけても意味はないかもしれません。

しかしできるだけのことはしたいもの。壁に固定は当然ですが、少なくとも天井までありそうなタワーをベッド脇に置くことだけは絶対的にNGです。

まとめ

キャットタワーの上から見下ろす猫

せっかく設置したキャットタワーを、猫が使わないことは珍しくありません。

また設置場所によっては、猫だけでなく家族の身の安全が脅かされる可能性があります。

猫の好みと安全とを考え合わせると、なかなか設置場所が決まりませんが、大型のタワーになればなるほどよく考えなければなりません。

「でももう買っちゃった」「ここしかない」ということもあるでしょう。そんなときにはダメな理由をよく理解して、安心して楽しめるタワーになるよう工夫を重ねてくださいね。

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