「イカ耳」とは
猫の「イカ耳」とは、耳が外側にピンと向いている状態のことを指します。上から見たときのシルエットが、海にいるイカに似ていることからそう呼ばれるようになりました。
飼い主からすると普段とは違う顔がみれて「かわいい」と感じるかもしれませんが、実は猫にとってあまり良い気分ではないことが多いのです。
猫が「イカ耳」になる理由5つ
1.警戒している
猫がイカ耳になっている時は「警戒している」ことが考えられます。不審な音が聞こえると警戒して、耳を外側に向け音の出どころを探るのです。
警戒心が強くなっている状態のため、むやみに近づくと飼い主でも「シャー!」と威嚇されることもあるので注意してくださいね。
2.集中している
集中しているときにも、イカ耳になる猫は多いです。
気になる音が聞こえると「なんだろう?」「音はどこから聞こえているんだろう?」と耳を外側に向けて、音に集中します。
警戒している時のイカ耳とは違い、耳が少し立ち上がっており後ろ向きになっているのが集中している時の特徴です。
また集中していてイカ耳になっている時は、興味がかき立てられ興奮しているため瞳孔がひらいていることもあります。
3.イライラしている
猫はイライラして不満を感じているときにも、イカ耳になりやすいです。
飼い主にかまってもらえない、大好きなおもちゃを取り上げられたなど不満が溜まるとそのイライラが耳にあらわれます。
イライラしてイカ耳になっているときは、表情にも不満な気持ちが出ていることが多いのでよく観察してみてください。
イライラしているとわかったら、おもちゃで一緒に遊ぶなどその原因を解消してあげるようにしましょう。
4.怒っている
猫の怒りもイカ耳としてあらわれます。警戒しているときや怖がっているときと似ていますが、尻尾をバタバタさせるなど耳以外にも注目すると怒っているのかを判断できます。
この状態の猫は攻撃的になっているため、落ち着くまで近寄らずにそっとしておいてあげてくださいね。
5.怖がっている
恐怖を感じている時も、猫はイカ耳になりやすいです。他の感情のイカ耳とくらべ、もっとも耳を頭にくっつけています。
とくに、飼い始めたばかりの猫に多く見られる状態で、恐怖から身体を小さくうずくめるのも特徴です。
怖がってイカ耳になっているときは、猫が安心できるよう環境を整えてあげてくださいね。
猫の気持ちは「耳」でわかる!
猫の耳は気持ちと連動しています。
もともと猫は暗闇で生きてきたため、五感の中でも聴覚がとくに優れているのです。
人間が音を聞き取れるのが20ヘルツ〜20,000ヘルツに対して、猫は25ヘルツ〜75,000ヘルツといわれています。
また、猫の耳の動きには複数の筋肉が関わっており、自由自在に動かせるのです。
小さな音や少しの変化にも耳が反応することから、猫の気持ちと耳は連動しているといわれています。
耳を観察していると、愛猫の感情を読み取るヒントが見つかるかもしれません!
まとめ
猫がイカ耳になる理由は、警戒や恐怖などネガティブな感情の場合が多いです。
猫の気持ちは耳にあらわれやすいので、よく観察してみてください。
感情の変化に合わせて適切な対応を取ることで、愛猫との信頼関係も深まっていくはずですよ!