1.狩りの擬似体験をさせる
猫の睡眠の質を高めるには、「狩りの擬似体験」をさせるとよいでしょう。本来狩猟動物である猫は、狩りに備えてほぼ一日中寝ています。そしていざそのときが来ると全力で獲物を追いかけるのです。
ただ飼い猫は違います。ほぼ一日中寝ているのは一緒ですが、「狩り」がありません。飼い主さんがいつも美味しいご飯をくれるので、いうまでもありませんが狩りを行う必要がないのです。
そのため運動不足が続き、睡眠の質が下がってしまいます。ぜひご飯の前にでもおもちゃを見せてたくさん体を動かしてあげてください。ストレスの解消にもつながります。
思いっきり動いた後に食べれば猫は狩りが成功したと思い、心が満たされるでしょう。
2.快適な寝床づくり
飼い主さんもそうであるように、快適な寝床は睡眠の質を高めます。高い場所や暗くて狭い場所、日当たりのよい場所など、本人の好みと気分に合わせて選べるよういくつか用意してあげましょう。
猫はふわふわな素材を好む傾向があります。高価なベッドでなくてもよいので、タオルや毛布などを敷いてあげると満足度が高まるでしょう。夏はひんやりした素材、冬は十分暖かさを感じられる素材の方がよいかもしれません。
どうしたら快適にすごせるかを考え、愛猫が気に入る寝床を作ってあげてください。
3.室温調整
室温の調整を行うこともたいせつです。愛猫の体勢をチェックしてみてください。暑いときは長く伸びたり、お腹を見せていたりします。そうして体温を逃しているのです。
逆に寒いときは体を丸め、いわゆる「アンモニャイト」になっているでしょう。
衣服や汗で調整できる人間とは、体感温度が違うということを意識する必要があります。暑すぎたり寒すぎたりするとぐっすり眠れません。猫の健康管理のためにも室温調整はしっかりと行いましょう。
4.照明の配慮
猫がぐっすり眠れるように、照明にも配慮していきましょう。ずっと電気が付いていると、睡眠の質が低くなってしまうでしょう。猫が目を前足でおおっているときは「まぶしい」のサインです。
暗いところで眠ればよいのに…と思いますが「どうしても飼い主さんの近くがいい!」という気分のときもあるようです。そんなときはできるだけ、猫に照明が当たらないようにしてあげてください。
5.音への配慮
音へ配慮することも猫の睡眠の質を高める上でたいせつです。なるべく静かな環境を整えることはもちろん、ロックなどの激しい音楽を猫のいる部屋で流すのは好ましくありません。
逆にクラシックはリラックスできる傾向にあるようですので、猫の子守唄代わりにかけてあげるとよいかもしれません。猫用の音楽もあります。上手に使えば愛猫の睡眠の質を高められるでしょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:景虎♂ / 2歳 / ベンガル / 6kg
睡眠の質は飼い主さん同様、猫にとっても大事です。なるべく深くぐっすりと眠れるようにしてあげましょう。愛猫の健康管理のためにも重要なポイントです。