1.歯がむずむずする
子猫は生後2週間くらいから乳歯が、3ヵ月くらいで永久歯が生え始めます。
生え替わりが完了するのはおよそ7ヵ月齢。その間歯がむずむずするため、さまざまなものを噛みたくなるといわれます。
2.戦う相手にちょうどいい
子猫の歯のむずむず期は、外の世界を学ぶ時期でもあります。
においをかいで触って噛んで確かめるのは猫の学習法の基本です。そのとき電気コードのくねくね具合が楽しかったら、その後も遊び相手に選んでしまうのす。
3.歯触りが気に入っている
例えば噛んだときの感触がいいとか、断線させたときの衝撃が快感だとか、猫にとって何か楽しいツボがあるのでしょう。
そしていつかそれが一種の精神安定剤になるのかもしれません。そう考えると「留守番が寂しい・退屈だから噛む」というのも少し納得できそうです。
4.電気コードを噛むと構ってもらえる
もし猫が飼い主さんの目の前でわざと電気コードを噛むのなら、噛めば怒られる(=構ってもらえる)と学習しています。
さらに困るのは、飼い主さんの対応を見て「噛めば遊んでもらえる」と猫が勘違いしてしまったとき。そうなると猫は嬉しくて何度も噛む(=誘う)ようになっていきます。
電気事故の防止策
電気コードの存在をないことにする
1度ついたクセ矯正には時間がかかります。事故防止が最優先ですから、まずは物理的に噛めなくする方法を選びましょう。
例えば
- 電気コードにカバーをする
- ワイヤレスにしてコードの本数を減らす
- 携帯電話の充電は高い所や箱の中で
など。
すぐに効果が薄れるしつけ用スプレーより、直接見たり触ったりできないよう工夫する方が確実です。
電気コードの感触を封じよう
猫の中には柔らかいコードカバーならカバーごと噛み切る強者がいます。カバーはできるだけ硬いもの、猫の口に入らない太いものを選びましょう。
また、プラスチックの感触が好きな猫は、それをなくすだけで噛まなくなることがあるようです。
『ねこちゃんホンポ』に出てくるある猫(リリィちゃん)は、電気コードを薄い布(バイアステープ)でくるんだだけでピタリと噛まなくなったとか。飼い主さんが愛猫の観察を続け、布ヒモに興味がないことを発見した結果の快挙でした。
まとめ
猫が電気コードを噛むきっかけは、歯がむずがゆいなど子猫特有の生理現象にありそうです。
しかし最初は微笑ましかった成長の証しも、すぐに危険な遊びに変わります。
おかしな習慣にはしつけ直しが必要ですが、どんなクセもすぐには治りません。いつ感電するとも限りませんのでまずは物理的に電気コードに触れなくし、猫と家族の命を守りましょう。