仲良しの猫が喧嘩をしてしまう理由
多頭飼育をしていると、時々喧嘩をしてしまうことがあります。いつも仲良くしている猫達が喧嘩をする要因はどこにあるのでしょうか?
ここでは、仲良しの猫が喧嘩になるきっかけを3つご紹介いたします。
1.喧嘩ごっこのはずが…つい本気に
幼い子どもが遊びで取っ組み合いをしていたところ、つい熱くなってしまうということがよくありますよね。
実は、猫にもこのようなことが起こるのです。喧嘩ごっこのつもりだったのに、熱が入ってしまうことで喧嘩に発展してしまいます。
元々敵対心はないので、自然と静かになることが大半です。様子を見てやめそうになければ、床や机をトントンと叩いて注意しましょう。
2.お気に入りの場所の取り合い
完全室内飼育では、食事も寝床もトイレも平等に与えられているため、争いごとは少ないでしょう。
それでも時々、特定の場所や飼い主さんをめぐって揉め事になることがあります。これも、さほど深刻なことではありません。
「私が使いたかったのに~」「いつも占領してズルいよ~」などの小競り合いがほとんどです。大抵の場合は猫同士で解決します。
本気の喧嘩になることは滅多にないので、下手に飼い主さんが口を挟まないほうが無難です。
3.八つ当たり
猫は音に敏感な動物です。物音に驚いたタイミングで誰かがそばにいると、その相手に八つ当たりをすることがあります。これを「転嫁行動」といいます。
八つ当たりは人だけではなく、同居猫に及ぶこともあります。ただ隣にいただけなのに、突然攻撃されたら苛立ちますよね?
そこから「やった、やらない」の喧嘩になるのです。自然と関係が修復することもありますが、時間がかかることもあります。
顔を合わせる度に険悪なムードが漂う場合は、しばらく距離を取らせると良いでしょう。きっかけになった音が特定できれば、その音にも注意しましょう。
通院が原因になることも
動物病院から帰宅すると、同居猫がまるで初対面の猫に会ったかのような反応をすることがありませんか?睨んだり、威嚇したりと不穏な空気が漂います。
これは「におい」が原因です。通院することで他の猫や動物のにおいが付着してしまい、同居猫が戸惑うのです。さらに「嫌いな場所」のにおいがするので警戒してしまうこともあるでしょう。
対策としては、予め愛猫の匂いをつけたタオルを用意し、帰宅前に拭いてあげると良いでしょう。普段の愛猫のにおいに戻しておくことで、同居猫を安心させることができます。
いざと言う時に!喧嘩の仲裁方法
猫はお互いに致命傷を負うことを避けるため、本気の喧嘩をすることは滅多にありません。基本的には見守ることが大切なのですが、ヒートアップした場合は次のような方法で仲裁してください。
- おもちゃの音などで気を逸らす
- ダンボールや下敷きで遮る
仲裁する際は必ず中立的な立場を取ります。猫は目線が合わなくなれば喧嘩が終了することが多いので、目線を逸らすことがポイントです。
まとめ
完全室内飼育の猫は争う必要がないので、基本的には穏やかに過ごせることが多いでしょう。大怪我に発展するほどの喧嘩はあまり見られません。
しかし、小さな揉め事は時々起きてしまいます。ほとんどの場合は猫同士で折り合いをつけることができるので、あまり心配しないでください。
頻繁に喧嘩になる場合は環境を整えるなどの対策を取りましょう。そして仲裁が必要と判断したときのみ、中立的な立場から止めに入るようにしてください。