1.ワクチン
猫にもアレルギーがあることがわかっていますが、その中でも危険なのが「アナフィラキシーショック」です。原因物質により過剰なアレルギー反応が起きてしまい、命に関わります。もし起きれば、すぐに対処しなければいけません。
猫を守るはずのワクチン接種でアレルギーが起きることがあります。注射してから3〜5分程度で急激に血圧が低下し、嘔吐や虚脱などが起こるのです。動物病院によってはワクチン接種後、30分程度待合室で待機をさせるところもあります。
アナフィラキシーショックが起きないまでも、ワクチンによるアレルギーで元気がなくなったり、体調を崩す場合もあります。ワクチンによるアレルギーは少ないとはいえ全くないとも言い切れませんので、注意するに越したことはありません。
2.生き物の毒
ハチやクモ、ヘビなどの生き物の毒によってアレルギー反応を起こす場合も。前述したアナフィラキシーショックが出る可能性もあります。もし愛猫が生き物に刺されるなどした場合はなるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。
自宅で対処する方法もありますが難しい部分も多いため、獣医師の指示を仰くことをオススメします。完全室内飼いであれば危険な生物毒を持つ生き物に遭遇する機会は少ないでしょう。愛猫は家の中だけで飼うようにしてください。
3.牛乳
牛乳にアレルギーを持つ猫もいます。子猫に与えようと思うかもしれませんが、避けましょう。猫用ミルクがベストです。
なぜなら牛乳の成分を猫は体内で分解できませんし、乳製品自体にアレルギーを持っている可能性があるからです。もし与えた牛乳でアナフィラキシーショックが起きてしまったら…!
特に子猫は体力がありませんので、とりかえしのつかない事態になってしまうかもしれません。猫に牛乳はご法度、と覚えておきましょう。
4.穀物
米、小麦、とうもろこしなどの穀物は猫のアレルギーの原因になりやすいです。グレインフリーではないキャットフードには普通に含まれている食材なので、気をつけましょう。
よく穀物は猫が消化できないといわれていますが、それは生で与えた場合です。加熱調理していれば問題はありません。多くのキャットフードに含まれている穀物は猫が吸収できるように加工されています。
ただ穀物にアレルギーがある場合はやはり与えるのは避けたほうがよいでしょう。
まとめ
愛猫が何のアレルギーがあるのかを特定するのはたいせつなことですが…。これがなかなかたいへんなのです。かかりつけ医に相談してみましょう。
初めて食べる食べ物にアレルギーを持っている場合もあります。ですから初の食材はごく少量だけ与えるようにしてください。もしかゆみや腫れ、食べ物なら消化器症状などのアレルギー症状がでれば、すぐに与えるのをやめましょう。