1.ブドウ
猫の症例はありませんが、犬で症状が起きたため猫も危険とされています。その症状は嘔吐や下痢の中毒症状だけに留まらず、急性腎不全になるといわれます。
- 生ブドウ
- 干しブドウ(レーズン)
- ブドウジュース
- ブドウジャム
などブドウが入っていそうなものは全部ダメです。
また、パン好きな猫がブドウパンをかじって口にする可能性もありますので、猫のいるお家なら食べ物の置きっぱなしはNGです。
2.パパイヤ
生のパパイヤは南九州から沖縄地域でなければそれほど身近とはいえないかもしれません。
しかし、買おうと思えばスーパーなどで簡単に手に入るフルーツです。むしろ生よりミックスジュースやシリアルの中身としておなじみかもしれませんね。
パパイヤには猫に激しいアレルギー症状を起こす「パパイン」が含まれています。口にすると炎症が起き、ひどい場合は気管が腫れ上がって呼吸困難を起こします。
3.イチジク
身体にいいと女性に支持されている「イチジク」も、猫には危険なフルーツです。
イチジクには「フィシン」と「フロクマリン」という、猫に中毒を起こす成分が含まれています。
下痢などの他に、触れた場所に湿疹などの皮膚症状を起こすため、実を食べさせるだけでなく皮や葉っぱ・茎に触らせるのもNGです。
茎から出る白い乳液状の液体が皮膚障害を起こすので、茎や皮で遊ばせないよう気をつけましょう。
4.アボカド
栄養価が高く森のバターと呼ばれるアボカドも身近で危険なフルーツの1つです。しかも猫だけでなく犬や小動物、大型の家畜にも影響があるといわれます。
「ペルシン」と呼ばれる成分が毒の正体だろうといわれていますが、なぜ人間だけ平気なのかはまだ分かっていません。
ペルシンは特に種や葉っぱに多く含まれます。近年種が健康にいいと種を乾燥させてスムージーに入れて飲む方が増えてきましたが、猫が食べると嘔吐や下痢を引き起こしますのでうっかり舐めないよう注意しましょう。
まとめ
健康にいいと聞くと猫にも食べさせてみたくなるのが人情です。
子猫ならママである飼い主さんの食べるものに興味を持つこともあるでしょう。しかし猫は肉食です。野生下でフルーツを食べることはありませんし、わざわざ食べさせる必要もありません。
ただ危険なフルーツは身近にあります。間違っても猫が口にしないよう、そして面白がって遊んでかじったりしないよう最低でもこの4つには注意を払っておきましょう。