猫が不快に思う環境
猫はデリケートな生き物です。自由気ままに過ごしているように見えても、実はストレスを抱えている可能性があります。
ここでは、ストレスを増してしまうような不快感を抱きやすい環境についてご紹介いたします。
1.生活リズムが乱れている
猫は体内時計に基づいて、毎日規則正しい生活を送っています。食事の時間や昼寝の時間、トイレの時間まで大体ルーティーン化しています。
飼い主さんも猫が把握しやすいようなリズムを持って生活してくれると助かるのですが、中には生活リズムが不規則な方もいるでしょう。
自分とは明らかに異なるチグハグな生活が、思わぬストレスに発展してしまうことがあります。
2.来客が多い
何かと人の出入りが頻繁な環境は、猫にとって落ち着けるものではありません。元々警戒心が強い動物なので、慣れない来客の訪問は好きになることが難しいでしょう。
3.落ち着ける場所がない
咄嗟に隠れる場所がない、周囲を見渡せる高い場所に登れないなど、習性を生かせない環境ではくつろぐことができません。
4.頻繁に模様替えをする
人間は気分転換も兼ねて模様替えをします。家具の配置を変えたり、断捨離をしたりと変化を好むものです。
ところが猫は違います。ガラッと環境が変わってしまうことに不安を感じるものなのです。猫は「変わらない」ことを好む生き物です。
猫と暮らす飼い主さんは、模様替えの頻度を最低限に留めておくことが無難でしょう。特に愛猫が気に入っているものは極力残してあげてください。
5.トイレが汚い
猫はにおいが残ることを嫌います。その理由は天敵に居場所を知られたり、他の猫に襲われることを避けるためです。
家庭で暮らす猫にも、本能としてにおいを気にする習性が残っています。トイレが汚いままでは安心して用を足すことができません。
トイレを我慢するようになると、粗相や病気の原因に繋がります。
猫が住みやすい環境へと変えるポイント
猫が不快に思う環境を5つ紹介しました。猫の本音が見えてきたところで、すぐに実行できる改善点をいくつかご紹介いたします。
猫が安心できる環境作り
部屋の隅にある棚の1箇所を猫の隠れ家にする、窓際にキャットタワーを設置するなど、猫が安心できる場所を作りましょう。
猫のアジトができることで、来客が来てもそこでひっそりとやり過ごすことができるようになります。
トイレに工夫を
猫がトイレを我慢しなくていいように、できればこまめにに掃除をしてあげてください。
難しい場合はトイレの数を増やし、場所を変えて用を足せるようにしてあげましょう。尚、設置するトイレは一般的な箱型が猫に好まれます。
自動給餌器の活用を検討する
仕事の関係で生活リズムが整えられない場合は、自動給餌器を活用することを検討してみてください。
タイマーで給餌ができるようになるので、食事の時間が規則正しくなるでしょう。食事が安定することで、精神的に安心することができるはずです。
まとめ
猫は賑やかな環境やルーティーンが乱れること、隠れ家がないことにストレスを感じやすいという特徴を持っています。
仕事との兼ね合いで難しいこともあるかもしれませんが、できるだけ安心して過ごせる要素を増やしてあげましょう。
最後に、適度に構ってあげることも重要です。家猫は飼い主さんとの心の繋がりを強く求めます。1日に数分程度で構わないので、一緒に遊んあげると喜ぶでしょう。