猫が低い声で訴えていること
猫の鳴き声には様々なレパートリーがあります。その中でも、今回は「低い声」に注目してみましょう。
猫が低い声で鳴くときは、次のようなことをアピールしています。
1.やめてほしいことがある
抱っこの最中や、お手入れの途中で「ウー」と唸ることがありますよね。これは「もうやめて」と訴えています。
大抵の場合は、唸り声を発する前に仕草でアピールをします。例えば耳を寝せる(通称イカ耳)や、しっぽを叩きつけるなどです。
この仕草を気にせずに続けていると、威嚇に似た声を出して怒ります。猫的にはもう限界なので、解放してあげましょう。
2.飼い主さんを独り占めしたい
これは多頭飼育に多いケースです。率先して甘えることは苦手でも、たまには飼い主さんを独り占めしたくなる猫がいます。
他の猫がいないタイミングで「にゃがにゃが」と話しかけてくる場合は、構ってほしい気持ちを一生懸命伝えています。
声が低くても怒っているわけではありません。安心して、気が済むまで付き合ってあげましょう。
3.同居猫にどいてほしい
これも多頭飼育で見られる光景です。同居猫を睨みながら「ウニャー」と低い声を出しているときは、その場からどいてほしいと訴えています。
猫同士はボディランゲージで会話することが一般的なので、声をかけるということは強いアピールになります。
お気に入りの場所をめぐるものであれば、そっと見守るようにしてください。ただし、飼い主さんをめぐるアピールであれば平等に甘えられるように気遣ってあげましょう。
ウンチの後に豹変するのはなぜ?
猫の中には、ウンチの後に決まって豹変する子がいます。適当に砂をかけたかと思えば「ニィアオーン」と大声を出して猛ダッシュするあの行動です。
一体何事でしょうか。これは「ウンチハイ」と呼ばれる行動です。トイレ中は無防備になるので、一気にその場を立ち去りたいと思っています。特に警戒心が強い猫に見られます。
同居動物がいる場合も見られるため、安心してトイレが使えるように設置場所を工夫してみてください。人や同居動物が頻繁に通らない場所や、扉から離れた部屋の隅に置くと良いでしょう。
まとめ
猫の低音は「威嚇」をイメージすることが多いかもしれませんが、それだけではないようです。愛猫の心の声に耳を傾けてあげてください。
同居猫との関係性は、時に飼い主さんの接し方で左右することがあります。一般的には先住猫を優先すると上手くいくようです。
そのうえで平等に愛情をかけてあげることで、適度な距離を持ちながらも穏やかに過ごすことができるでしょう。