猫が真似る飼い主さんの行動
猫は、私達が思っている以上に人間の行動を意識しています。だから時々、真似をしたり動きがシンクロすることがあるのです。
今回は、日常生活の何気ない仕草の中で真似されやすい行動を5つご紹介いたします。
1.一緒にご飯を食べる
飼い主さんが、おやつを食べたり食事をすると決まってご飯を食べ始める猫がいます。チラチラこちらを見てくることもあるので、やはり意識はしているのでしょう。
飼い主さんが美味しそうに食べる姿や、匂いにつられて猫もお腹がすくのかもしれません。同じものが食べられなくても「おいしい」を共有できるのは嬉しいですよね。
2.同じ姿勢でくつろぐ
飼い主さんがまったりモードになっているとき、ふと隣を見ると愛猫も同じ姿勢でくつろいでいたという経験はありませんか?
飼い主さんの何気ない癖をコピーしてしまうようです。嬉しくもあり、ちょっぴり恥ずかしくもなる瞬間ですね。
あまりにヘンテコな姿勢を真似されると、お客様の前で披露してしまう可能性があるので、案外要注意かもしれません。ちなみに子どもの行動も真似てしまいます。
3.よく喋る
飼い主さんがお喋りでよく話をする場合、猫もお喋りさんになるそうです。といっても人の言葉を話すわけではありません。
あくまでも猫語(ニャーが基本形)ですが、よく鳴いて話しかけてくれるようになります。雰囲気に合わせて相づちを打ったり、こちらも話しかけてあげると喜ぶでしょう。
4.扉を開ける
猫は手先が器用なので、扉の開け方もマスターしてしまいます。そのきっかけは、まさに飼い主さんの真似です。
日頃から飼い主さんの行動を観察し、いつの間にか開けられるようになっています。浴室やトイレなど、危険を伴う部屋にはストッパーをつけることをおすすめします。
そして、中には窓を開けようとする猫もいるので戸締りには気をつけてください。
5.PCやテレビに夢中になる
猫界にもテレビっ子やPC好きな子がいます。その姿をよく見ると「自分にそっくりじゃん!」と驚くことがあるでしょう。
一緒に夢中になっているということもあるかもしれません。これは、まさに先程の姿勢と同じです。
内容までは理解できなても、飼い主さんと同じものに興味を持つのです。ちなみに天気予報が好きな猫は、明日の天気よりも解説の棒の動きが気になって仕方ありません。
どうして真似できるの?
そもそも猫は、なぜ飼い主さんの行動を真似できるのでしょうか?その理由を、分かりやすく解説いたします。
知能が高いから
本能として備わっていないものを真似るという行為は、知能が高くなければできない行動です。猫は人間に換算すると2~3歳程度の知能があるといわれています。
脳の構造も人間に似ているため、本来猫がやらないような行動でも「見て真似る」ことができます。
元々「真似る」の語源は「学ぶ」という説があります。「まなぶ」が「まねぶ」に変化し、「まねる」という言葉が生まれたそうです。
猫はマイペースですが、学習能力が高くて優秀であることが伝わってきますね。
母を真似て立派に育つ
子猫は最初から何でも器用にできるわけではありません。毛繕いや顔を洗うことも、ぎこちない動きから始まります。
お母さんの動きを見て学び、徐々に上達していくのです。狩りのスキルも同じです。お母さんが段階を踏んで、少しずつ実演しながら教えていきます。
お母さんの背中を見て、積極的に行動することで立派に育っていくのです。
家猫の場合は、飼い主さんがお母さんのような存在です。やはり、飼い主さんの行動を見ながら様々な技を習得していきます。
まとめ
今日のねこちゃんより:アポロとどんちゃん♂ / 2歳 / 雑種(ミックス) / 6.2kg
猫が人を真似られるのは、優れた学習能力と高い知能がなせる技でした。そして、飼い主さんを母猫のように慕っていることも真似したくなる要因の1つです。
自分のことを意識してくれていると思うも、嬉しくなりますね。でも、悪いイタズラに発展しそうな行動には注意が必要です。
窓を開ける行為など、実行されては困る行動は方法を悟られないように気をつけましょう。