猫の『発情期』に絶対しちゃダメなこと5つ

猫の『発情期』に絶対しちゃダメなこと5つ

猫は発情期になると、大きな声で鳴いたり尿スプレーをしたりします。その特有の行動に飼い主さんが困ってしまうこともあるでしょう。猫もストレスを感じています。そんな猫の「発情期」にしてはいけないことをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.叱る

女性と三毛猫

メス猫が発情すると特有の行動がみられるようになります。

特に飼い主さんが困るのは、オス猫に自分の存在を知らせるためにいつもと違う鳴き方で大きな声で鳴くことや、尿スプレーをすることではないでしょうか。

発情したメス猫の声を聞いてオス猫も応えるように鳴くこともあります。発情期の猫は一晩中鳴き続けることもあるので、飼い主さんが寝不足になったり、近所迷惑になっていないか心配になったりして疲れてしまうこともあります。

叱ったり、しつけでやめさせたいと思うかもしれませんが、発情期の行動は本能的な行動であるためやめさせることはできません。猫も飼い主さんもストレスとなってしまうため叱ることはやめましょう。

2.驚かせる

上を見る猫

霧吹きなどで水を掛ける、大きな音を出すなど驚かせると猫が鳴くのをやめるかもしれませんが、発情による行動の場合は効果が続きません。

マタタビやおやつを与えるのも同じで、そのときは静かになってもしばらくすればまた発情期特有の行動が見られるでしょう。

3.構いすぎる

顔をなでられる猫

発情期になるといつもより甘えん坊になるメス猫もいます。甘えてきてくれるのは嬉しいですが、飼い主さんが猫の体をたくさんなでてあげると、その刺激でさらに発情してしまうことがあります。

もし鳴き声など発情期特有の行動に困っているなら、構いすぎないようにしましょう。

4.外に出す

ドアの前に座る猫

室内で飼育している猫の発情期の鳴き声や尿スプレーが困るからといって、猫を外に出すのはやめましょう。交通事故、ケンカによるケガや病気、交尾で感染症になってしまうことがあります。

メス猫が妊娠出産したあとのこともきちんと考えなければなりません。また、猫が迷子になって帰れなくなってしまうこともあります。

5.綿棒で刺激をする

仰向けに転がる猫

メス猫の発情は交尾をすることで早く終わります。

メス猫の膣を綿棒で刺激するという方法がありますが、膣はデリケートなため、そういったことをすると傷ついてしまいます。猫の安全のため行わないようにしてください。

まとめ

鳴く猫

猫が発情期を迎えると普段と違う行動をとるようになります。

大きな声でずっと鳴く、尿スプレーをするなど、飼い主さんが困ってしまうこともあります。本能でしていることなので、叱ったり驚かせてもやめることはできません。

外に出したり、綿棒を使って刺激したりすれば、猫の健康にも影響してしまう場合もあります。

たくさん遊んでストレスを発散させる、爪とぎを増やして好きなだけ爪とぎができるようにする、ペットシーツなどで尿スプレー対策をするなどしてあげましょう。

繁殖を希望しないのであれば、避妊去勢手術をすることも考えてあげましょう。発情期特有の行動やストレスがなくなったり、乳がんや精巣がんなどの病気の予防というメリットもあります。

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