猫が『いつもより鳴くとき』に考えられること4つ!怪我や病気など危険サインが潜んでいるかも?

猫が『いつもより鳴くとき』に考えられること4つ!怪我や病気など危険サインが潜んでいるかも?

猫は子猫時代以外、人間と暮らすようになってから鳴くというコミュニケーション手段を使うようになりました。しかし鳴き続ける、普段より大声で鳴く場合は少し異変があるようです。原因を探りましょう。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.不安やストレスがある

こちらを向いて鳴く猫

猫が訴えてくるように鳴いている時は不安を抱えているかもしれません。

人間が出かける時に鳴き続ける、食欲が落ちてくる、グルーミングのしすぎで脱毛などを伴う場合はストレスや不安が原因となっていることもあります。

例えば他の猫や動物との折り合いが悪い、大きな音がする、トイレが綺麗ではないことも不安材料です。原因を早く取り除いてストレスや不安を解消してあげましょう。

夜中に大声で鳴いたり徘徊をする高齢猫の場合は認知症の始まっている可能性があります。側に寄って大丈夫と声をかけたり、縄張りを狭くしてパトロールする箇所を減らすと安心できる事もあります。

2.怪我をしている

しゃがんで威嚇をする猫

猫は痛みを我慢しやすい動物ですが、普段とは違い大きな声で鳴いている時は「怪我」をしている可能性があります。

抱っこをしようとした時、撫でた時に怒るのであれば身体のどこかに怪我や骨折をしているのかもしれません。

猫のゴロゴロ音は、機嫌が良い時にだけ鳴らすわけではありません。体に異変がある場合も喉をゴロゴロ鳴らすことがあります。様子がおかしいのであればすぐに病院へ行きましょう。

3.感染症などでかすれている

紫のマフラーに乗る猫

声がかすれて鼻水やくしゃみ、多量の目ヤニなど風邪特有の症状が伴っている場合は「猫風邪」の可能性があります。

猫風邪を起こすウイルスなどの病原体が呼吸器に感染し、声がかすれたりする風邪の症状は猫にとっても辛いですから、早めに病院へ行きましょう。子猫や高齢猫は免疫力も低く重症化すると肺炎になってしまうなど命の危険にも関わります。

4.その他の病気

診察をされる猫

神経系、泌尿器系、ホルモン系の病気が原因で鳴き続けることもあります。

神経系では異常興奮、めまいや歩行困難、グルグル回る、痙攣などの症状が見られることがあります。

泌尿器系ではトイレで鳴きながら排泄をしていたり、尿の色や臭いに変化があったりすることがあります。

ホルモン系では沢山食べても痩せてくる、毛艶が悪くなる、怒りっぽくなる、行動が活発で落ち着かなくなるなど、甲状腺機能亢進症の可能性があるでしょう。

まとめ

大きな口を開けて鳴く猫

猫が『いつもより鳴くとき』に考えられること4つ!怪我や病気など危険サインが潜んでいるかも?についてお伝えいたしました。

元々おしゃべり好きな猫や発情など問題のない理由で鳴く猫もいますが、いつもと違う様子は一緒に暮らす人間にしか分かりません。日頃から調子の良い状態を知って、問題があった時にすぐ対処できるようにしたいですね。

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