絶対に食べてはダメ!
紫陽花で中毒を起こす原因物質がどのような物なのかはっきりとはしていませんが、動物での中毒症状は「青酸配糖体」による症状に似ており、紫陽花も品種によってこの成分が含まれることが分かっています。
いずれにせよ、人間にも害を及ぼすと言われている紫陽花。猫が口に含んでは絶対にいけません。
切り花にして家の中に飾ったり、鉢植えを観葉植物として置いておくのは大変に危険です。特に猫草を好きな猫は植物に抵抗がないので、口にしたり食べたりする危険性があります。
紫陽花とは?
6〜7月には家庭や庭園など日本の各地で見ることができます。
100以上の種類がある紫陽花は紫やピンク、青などの色が付いて楽しむことができます。
この美しい部分は装飾花で本来はガクと言われ、土に含まれているpH度によって色が変化します。紫陽花の花自体は中心にあり非常に地味です。
中毒症状は大きくは2種類
猫が紫陽花を食べた時に出る症状は胃腸系統と神経系統に大きく分かれます。
紫陽花のガク、花、葉にはわかっているだけでも植物由来である「青酸配糖体」「抗マラリア成分」「嘔吐性アルカロイド」が含まれているそうです。
症状としては嘔吐、血便、下痢、胃の痛み、呼吸障害などがあり、命にも関わる可能性も考えられます。
人間の中毒は猫と同じような症状で分かっている限りでは死亡者はいないものの、今までに何件か報告がされています。
しかし中国産か日本産かで成分の違いがあり、厚生労働省のリスクプロファイルでは紫陽花の毒は明確にはなっていません。
食べてしまった時は?
猫が紫陽花を口にした場合、中毒症状を起こす危険性があるので、すぐに電話をして動物病院を受診しましょう。
口の中に残っている時はすぐに出します。病院へ行く前に、いつ頃にどのぐらいの量を食べたのか冷静に記録をしておきます。猫の嘔吐物や下痢便も一緒に持っていきます。おかしな様子は動画に収めておくと説明がしやすいでしょう。
まとめ
猫の死を招くかもしれない『紫陽花』の危険性とは?食べた時に表れる2つの症状や対処法を解説!についてお伝えいたしました。
他に身近で美しい花であるユリ、水仙、すずらん、ヒヤシンスなどの植物も猫には危険です。
猫と一緒に暮らすのなら家の中に置く物にも注意をし、我慢する事も必要でしょう。しかし、猫との暮らしはそれ以上の喜びを運んできてくれますよ!