猫の『しっぽ』は何のためにある?重要な役割4つや注意点を解説

猫の『しっぽ』は何のためにある?重要な役割4つや注意点を解説

猫のしっぽは可愛いだけではありません。生活を豊かにする役割が詰まっています。今回は大切な役割と、気をつけてほしいことについてご紹介いたします。

猫のしっぽの役割

見つめる猫

しっぽを持たない私達は、しっぽの便利さがイマイチ分かりません。でも、猫を見ていると生活に役立てているように感じますよね。ここではしっぽの役割を4つご紹介いたします。

1.バランスを保つ

歩く猫

猫は、高くて幅の狭い塀のような場所でもスムーズに移動することができます。元々平衡感覚が優れているということもあるのですが、それだけではありません。

しっぽでバランスを取ることで、より歩きやすくなります。さらに高い場所から降りる際も、さり気なくしっぽでバランスを保っています。

2.マーキングする

擦り寄る猫

猫は、至る所にある臭腺から特殊なフェロモンを放出して匂い付けをします。これがマーキングです。

しっぽの付け根にも臭腺があり、しっぽを擦りつけてマーキングをすることがあります。猫はマーキングによって縄張りを守る(主張する)のです。

3.防寒具になる

包まる猫

猫は寒くなると、顔の辺りにしっぽを巻いて眠ることがよくあります。これは防寒目的で、貴重な熱を逃さないようにしているのです。まさにマフラーですね。

4.気持ちを伝える

仲良しの猫

猫同士は「ニャー」という言語を使って会話することはなく、ボディランゲージを用いて気持ちを伝えています。しっぽもその1つになります。

例えば、嬉しいときはしっぽをピーンと立てます。逆にしょんぼりしているときは、しっぽも下がります。威嚇しているときは全身の毛が逆立ち、しっぽもボワッと太くなります。

猫が用いるボディランゲージは、人間相手でも積極的に使います。覚えておくと、愛猫の気持ちを汲みやすくなるでしょう。

しっぽに触れる際に配慮してほしいこと

猫を撫でる

しっぽには尾椎(びつい)と呼ばれる骨と、動かすための筋肉、そして神経が通っています。しっぽに触れられたくない猫が多いのは、それだけデリケートな部位だからです。

可愛くてつい触れたくなりますが、いくつか配慮してほしいことがあります。

引っ張らないで

遊ぶ猫

猫のしっぽを強く引っ張ってはなりません。先程も紹介しましが、しっぽには神経があります。引っ張ることで強い痛みが出てしまいます。

場合によっては、内臓や後ろ足に障がいが出てしまう恐れがあります。お子様がいる家庭ではよく見守り、しっぽを乱暴に扱わないように注意しましょう。

「髪の毛を引っ張ると痛い」ということを例に例えると、痛みのイメージが伝わりやすいかもしれません。

踏まないように気をつけて

甘える猫

猫によってはしっぽが長く、踏みそうになることがありますよね。ヒヤッとした経験を持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか?

やはり神経の関係上、踏まないように注意しなければなりません。万が一踏んでしまい、痛みが続いていそうな素振りが見られたら、1度診察を受けましょう。

ちなみに踏まれた経験のある猫は、足元に巻き付けるようになることがあるそうです。几帳面な性格の猫は、予め踏まれない対策をとるといわれています。

まとめ

しっぽの長い子猫

猫のしっぽはとても実用的で、生活に欠かせないパーツです。大事そうに手入れをしたり、踏まれないように足元に巻き付ける理由が分かるような気がします。

神経も複雑に絡んでいる部位なので、触れることを拒むようであれば無理に触らないであげましょう。そして、くれぐれも踏まないように気をつけましょう。

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