1.怪我
- 骨折
- 脱臼
- 骨関節炎
- 外傷
足を床につきたくなさそうな歩き方をしているときは、骨折や脱臼などの怪我が疑われます。
意外にも猫に骨折や脱臼は多く、高所からの着地や転落、ドアに挟まれるなど、室内であっても大きな怪我をするリスクがあるのです。
脱臼をしている場合は、その足を引きずるように歩くこともあります。また、肉球の怪我や皮膚炎が原因になっている場合もあります。
高齢猫やスコティッシュフォールドの場合は、変形性の骨関節炎による痛みが原因である場合もあります。
2.体内のトラブル
よろけたりふらついたりしている場合は疑われる病気は多岐にわたり、
- 尿毒症
- 熱中症
- 脳炎や脳腫瘍
- 心臓病
- 貧血
- 甲状腺機能亢進症
- 前庭疾患
- ビタミンB1欠乏症
- ビタミンB6欠乏症
- ビタミンA過剰症欠乏症
- 中毒
など、さまざまなトラブルが考えられます。
まっすぐ歩くことができない場合、脳や神経のトラブルおよび腫瘍、ビタミンの過剰症や欠乏症、中毒、甲状腺や循環器の異常など、この場合もさまざまな病気が疑われます。
異変を感じたときの対処法
愛猫の歩き方がおかしいと感じたら、できるだけ早めに動物病院を受診するようにしましょう。
たとえば、中毒を起こしている場合やけいれん発作が起こっている場合は迅速な処置が必要となります。
中毒を起こしうるものを食べた痕跡があったり、嘔吐や下痢、瞳孔が小さくなっている、けいれんが起こっていたりする場合には夜間であってもすぐに病院を受診しましょう。
動物病院では、獣医師にどのような歩き方をしていたのかと、発熱やよだれなどそのほかの異常の有無を伝えましょう。
まとめ
猫は高い運動能力と平衡感覚を持っていますので、「まっすぐ歩けない」など歩き方に異変が見られるということは、何らかのトラブルのサインである疑いが強いです。
高い運動能力や平衡感覚があっても、猫が室内で怪我をする事例は多くあります。
そして体の内側で起こる病気である場合もあり、中毒症など一刻を争うことも。
愛猫の歩き方に異変を感じたら、できるだけ早く受診することが大切です。