人間に感染する『猫ひっかき病』とは?その原因と症状を解説

人間に感染する『猫ひっかき病』とは?その原因と症状を解説

猫と一緒に暮らすのは楽しいことばかりではありません。違う種の動物だからこそお互いに気をつけなければならないこと場合があります。このたびは共通感染症の代表的な病気についてお伝えいたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

細菌による共通感染症

グルーミング中の猫と爪

猫ひっかき病の原因は、猫が保菌している「バルトネラ・ヘンセレ」という細菌です。

日本のデータでは人間と暮らしている約7.2パーセントの猫が保菌していると報告がされています。

ノミの排出した糞便に含まれる菌は、セルフグルーミング中に猫の口の中に入ったり爪に付着してしまいます。

人間へうつる経路

人間の腕を引っ掻いている猫

人への主な感染経路は2つあります。

まずは、バルトネラ・ヘンセレを保菌している猫に人間が咬まれたり、引っ掻かれたりすることです。

もう一つは、保菌している猫にノミが寄生し吸血して、そのノミが人間を吸血し伝播するパターンです。

まれに、人の媒介で菌が他の人へ移動することもあるようです。

猫ひっかき病の感染特徴

怒る猫

年齢層は決まってはいませんが、若い世代に多くみられるようです。免疫が落ちていたり、持病があると感染しやすいとも言われています。

ノミの繁殖する夏から秋にかけてバルトネラ・ヘンセレに感染する猫が増えます。

人間への感染は9月〜12月にかけて年間の60パーセントを占め、その中でも11月にピークを迎えます。

主な症状

具合が悪い人間と猫

潜伏期間は3〜10日前後、菌の入った部分が虫に刺されたようになります。

このブツブツのような膨れた部分が水ぶくれになり、中には膿を持ったり身体の深部にまで炎症が広がる潰瘍に悪化することもあります。

1〜2週間後には、病気の入った部位に近いところのリンパ節が腫れてきます。

熱が出たり、悪寒、倦怠感や頭痛、食欲がなくなるというリンパ節炎症状を伴い、数週間から数ヶ月続くことが多いようです。突然の痙攣など重大な合併症が起こる危険性もあります。

ただし保菌者である猫には、ほぼ症状はあらわれません。

予防は?

痒がる猫

気性の荒い猫や興奮している猫に接触しないようにする、猫との触れ合いの後は手洗いをすることも大切です。人間の傷を猫が舐めないようにもしましょう。

なお引っ掻き癖のある猫は爪を切っておくと効果的です。そしてノミが猫や人間の居住スペースに発生しないように清潔に保ちます。

まとめ

爪切り中の猫

人間に感染する『猫ひっかき病』とは?その原因と症状を解説についてお伝えたいたしました。

猫ひっかき病は猫と暮らしていると、誰でも感染する危険性があります。感染してしまえば猫に対して印象が悪くなるかもしれません。

猫との生活を楽しむためにも、予防は常に怠りたくないですね。

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