猫の『ダイエット』はいつすべき?肥満の見極め方と安全な方法を解説

猫の『ダイエット』はいつすべき?肥満の見極め方と安全な方法を解説

肥満は悪循環と病気を招きます。猫の適切なダイエット時期や肥満度チェック、安全なダイエット方法など、今回は「ダイエット」をテーマに紹介いたします。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が太ってしまう3大要素

ぽっちゃり猫

猫が肥満になってしまうのには、いくつか要因があります。しかも、残念ながら私たち人間が絡んでいることもあるようです。

1.猫は常に省エネモード

箱入り猫

肉食動物である猫は、極端にいえば狩りに全力を注いでいます。だから、狩りの時間以外は極力動かない省エネモードで生活しているのです。

家猫になった現代の猫たちも、その生活スタイルは変わりません。変化があるとしたら、食べたいときに食べられる環境です。

運動量が極端に少ないのにも関わらず、食事量は増えてしまう。これは肥満街道を突き進んでいるといえるでしょう。

2.おやつの食べすぎ

おやつ

猫はとてもおねだり上手です。ご飯だけではなくおやつまで、つい食べさせたくなってしまいます。

ただでさえ運動不足に陥りがちなのに、間食する癖までついてしまうのは危険です。

おやつはあくまで特別な日のご褒美程度に留めたほうが良いでしょう。

3.避妊手術の体の変化

カラーを巻く猫

避妊手術には、猫を病気から守るメリットがあります。

しかし、その一方で太りやすくなるというデメリットも存在します。理由はホルモンバランスの変化です。

手術から回復した後も、これまでと同様の生活を続けていると肥満になる可能性が増してしまいます。

術後対応のフードへの切り替えや、間食を減らすなどの対策を積極的にしてください。

肥満による弊害

通院

体重が増加すると、動くことが面倒になります。でも食べる楽しみは変えられません。これが悪循環となり、痩せることから遠ざかってしまいます。

肥満は万病の元です。猫も糖尿病や腎臓病、心臓疾患などの病気を患う可能性があります。

さらに体がスムーズに動かず、毛繕いが困難になると皮膚病を発症することもあります。

肥満を簡単に見極める方法

体重測定

猫の肥満は「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」という指標で誰でも簡単にチェックすることができます。

BCS1:痩せている

痩せた猫

脂肪が少なく、外見からも肋骨が浮き出て見えます。

腰のくびれも顕著で、脇腹のヒダもありません。いわゆるゴツゴツとした体型です。

BCS2:体重不足

遊ぶ猫

1に比べると肉付きが良い印象になりますが、痩せ気味の体型です。

肋骨は浮き出ていないものの、触れればはっきりと認識することができます。

BCS3:理想体型

座る猫

皮下脂肪を通して肋骨に触れることができます。

わき腹にも本来あるヒダがあり、理想の体型です。くびれも確認することができます。

BCS4:体重過剰

不機嫌な猫

外見は丸みを帯びた印象です。くびれはなく、わき腹のヒダは脂肪で垂れ下がっています。

肋骨にも触れることができません。要注意な体型です。

BCS5:肥満

肥満猫

わき腹のヒダが歩く度に揺れるようになります。

腹部のみならず、顔や四肢にも脂肪が着いて丸くなります。明らかな肥満体型です。

安全なダイエット方法

抱かれる猫

ダイエットを検討するタイミングは、肋骨や背骨に触れられなくなったときです。まずは獣医さんの診察を受け、アドバイスをもらいましょう。

猫のダイエットは慎重に行わなければなりません。猫の1kgは人間の10kg程度に相当します。過度で急激なダイエットは命に関わるのです。

そこで比較的安全な方法を紹介いたします。

食事療法

食べる猫

獣医さんの診断を元に、肥満対応のフードへと切り替えます。状況次第では、療法食になることもあります。

既存のフードに少しずつ混ぜ、徐々に新たなフードの割合を増やしていくと切り替えやすいでしょう。

積極的に遊ばせる

一緒に遊ぶ

飼い主さんがリードして、積極的に遊ばせましょう。大事なのは継続することです。

猫は夕方になると活発になるので、狙うなら夕方以降です。

猫は短期集中型なので、1日15分程度を目標に頑張りましょう。猫じゃらしで狩りの真似事をしたり、転がすとフードが出てくるおもちゃなどを活用してみてください。

まとめ

花を舐める猫

肥満は猫の健康寿命を縮めてしまいます。その要素の大部分は人間にあることを自覚し、まずは愛猫を太らせない努力をしましょう。

それでも肥満になることはあります。BCSを参考に、怪しいなと感じたら獣医さんに相談してみましょう。

安全にダイエットを行うためにも、獣医さんとの連携は大切です。猫らしい生活を維持できるように、根気強くダイエットに励んでください。

スポンサーリンク