1.失明の可能性
1回や2回程度では失明する可能性は低いと考えられますが、あまりにフラッシュを連射してしまうとダメージを与えてしまうことがあるようです。実際に身勝手な観光客により、失明してしまった猫がいるとのこと。
この例には周囲の明るさや猫の年齢など、様々な要因が絡んでいます。ですから別の条件でしたらもしかすると失明していなかったかもしれません。ただフラッシュが猫の目に深刻なダメージを与える可能性はゼロではありませんので、できる限り避けた方が無難でしょう。
フラッシュで猫の目が失明するという科学的なデータはない、という獣医師の話もあります。ですが実際に起きたことを考えると、なるべく危険なリスクは取らない方がよいのではないでしょうか。
2.子猫は特に要注意!
生まれて間もない子猫は本当に愛らしいものです。思わず撮影したくなる気持ちは分かるのですが、気をつけなければいけません。
子猫は生後1週間から10日ほどで目が開き始めます。瞳孔の開閉が機能しだすのもこの頃です。1ヶ月ほどしてようやく、障害物を避けられるようになってきます。
つまり、生まれて間もない子猫の目はかなり未熟な状態なのです。そんなときに強いフラッシュの光をまともに浴びたら、悪影響があるかもしれません。注意していきましょう。
3.けいれん
フラッシュなどの強い光により、けいれんを起こしてしまう場合も。フラッシュだけでなく、レーザーポインターの光にも要注意です。レーザーポインターは猫のおもちゃとしても人気がありますが、長時間猫の目にレーザーを当てるのは避けてあげてください。
4.ストレス
バシャバシャとフラッシュをたいて撮影する行為が猫のストレスになるかもしれません。猫はとても繊細な生き物です。フラッシュの刺激にイライラを抱えてしまうかも。
ストレスは猫の体に悪影響を与えます。持病がある場合、悪化も考えられるのです。人が「これくらい大丈夫だろう」と思うことでもストレスになる場合があります。
人の基準で判断せず、なるべく平穏に過ごさせて上げてください。
5.ノーフラッシュで撮影
猫を撮影する際はノーフラッシュで行いましょう。暗い場所では間接照明を利用すると安心です。直接ではない光に、猫の姿がより美しく撮れるでしょう。
またシャッタースピードを調節したりISO感度を上げたりすると、うまく撮影できます。お手持ちのカメラの機能に応じて、試してみてください。
まとめ
数回のフラッシュで猫が失明する可能性は低いものの、条件次第では目が見えなくなるほどのダメージを受ける場合があるようです。たとえ目に影響がなくても、フラッシュの光にストレスを感じるのは間違いないでしょう。フラッシュ撮影は避け、他の手段でうまく撮影していってください。