猫の『寝相』、4つのタイプとは?気温の変化やリラックス度と深い関わりがあった!

猫の『寝相』、4つのタイプとは?気温の変化やリラックス度と深い関わりがあった!

猫は1日の大半を寝て過ごします。そのため、飼い主が猫の寝姿を見る機会はよくあることでしょう。丸くなったり、伸びたり、仰向けになったり。猫の寝相は実に様々。猫の寝相がこんなに変わるのには理由があるんです。猫がなぜその寝方をしているのか、猫の寝相の原因を探ります。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.手足を伸ばすのはちょうど良いとき

手足を伸ばして横向きで寝る猫

手足を伸ばして横向きに寝るのは、リラックスしつつ、気温も猫にとってちょうど良いときが多いようです。気持ち良く眠れている状態といえますね。少し暑さを感じているときも、手足を伸ばすことがあります。

2.体を丸めるのは寒いとき

毛布の上で丸くなって寝る猫

寒いとき、人間は体を縮めますが、それは猫でも同じ。寒い場所では丸くなって眠ります。顏まで隠すように丸くなっていたら、猫にとっての適温よりかなり低いのかも知れません。

横向きで丸くなっているなら、リラックスしていると言えるでしょう。体が横になっていても足裏を揃えて地面につけているときは、やや警戒している可能性もあります。いつでも逃げられるようにしている、ということです。ちなみに「香箱座り」と呼ばれる、前足を胸の下に隠す姿勢で寝ているときは、そこから咄嗟に逃げることができないので、リラックスしているといわれています。

3.手で顔を隠すのはまぶしいとき

手で顔を隠して寝ている猫

猫が前足で顔を隠して寝ていたら、部屋の照明や太陽の光がまぶしい可能性が考えられます。「ごめん寝」と呼ばれる、うつ伏せで顔を胸の方に隠して寝る寝方も同様です。

照明を暗くできないときは、猫がゆっくり眠れるよう部屋の中に薄暗い場所を用意してあげるといいかもしれません。暗い場所があるものの、飼い主のそばにいたかったり太陽の光が気持ち良くてまぶしいのを我慢して寝ている可能性もあるかもしれません。

ただ、猫が寝ている時に前足で顔や目を隠したり、うつ伏せで顔を隠して寝る理由についてははっきりとは分からず、まぶしいからの他に、視界を遮ることで安心感を得るため、鼻を温めて体を温めるためなどとも言われています。

4.仰向けになるのはリラックスしているとき

窓辺で仰向けに寝ている猫

猫が急所であるお腹を上に向けて、いわゆる「ヘソ天」で寝るのは、これ以上ないくらいリラックスしている、安心してくつろいでいるときです。暑さを感じているときも仰向けで寝ることがありますが、安心できる環境でなければ暑くてもこのような寝相にはなりません。野生の猫でもこのような寝姿を見せるのは、限られた動物が限られた状況においてだけでしょう。

飼い猫が安心してヘソ天で寝ているなら、今猫は安心しきっているといえるでしょう。

まとめ

並んで寝る2匹の猫

猫の寝相は気温やリラックス度と大きく関係していますが、猫の性格によっても変わります。臆病で警戒心の強い子は、なかなかお腹を見せることはないでしょうし、おおらかな性格の子は、お腹を見せたり手足を伸ばして寝ることが多いでしょう。体がやわらかい猫は、飼い主がびっくりするような寝相で寝ていることもありますね。

ヘソ天で寝る姿はかわいいものですが、暑すぎるときはエアコンやひんやりグッズを活用するなど調節してあげてくださいね。寒そうなときや、まぶしいときも猫が快適に眠れる場所を用意してあげたいものです。猫の寝場所はそのときの気分によって自分で選べるように、いくつか用意しておいてあげるのが理想です。

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