猫のオシッコの目安
猫は元々砂漠暮らしだったこともあり、オシッコのトラブルを抱えやすい動物です。ここでは猫の1日のオシッコの目安についてご紹介いたします。
回数
猫の平均的な排尿回数は、1日1回から3回程度です。5回を上回るようであれば多尿になります。
また、1日に1回も尿が出ないのは危険信号です。膀胱炎や尿路結石を患っている可能性があります。食欲廃絶、嘔吐がある場合は尿毒症を起こしている可能性があります。命にかかわりますのでできるだけ早く病院へ行くようにしましょう。
量
猫の1日の尿量は、体重1kgあたり50mlが目安です。体重が4kgの猫であれば200ml程度になります。
これを大きく上回るようであれば、多尿の恐れがあります。逆に、ポタポタと少量の尿がたくさん見つかる場合は、膀胱炎が疑わしいでしょう。
色
猫の尿は、薄い黄色が健康の目安です。極端に薄い場合は水を飲みすぎている可能性があり、腎臓に疾患を抱えている際のサインにもなります。
ピンク色や濃い茶色の場合は、血尿の可能性が高いでしょう。猫の場合は月経というものが存在しません。メス猫の場合は誤解しないように注意しましょう。
病気が疑わしい臭い
猫の尿は、ツーンと鼻を突くような刺激臭がします。これが標準的な臭いになります。健康の目安として、何気なく臭いを気にするようにしてください。
例えば糖尿病の猫は甘いケトン臭がします。血尿が酷くなると、鉄臭い血の臭いがします。これらは異常なので、放置しないでください。
猫の標準的なうんちとは?
猫は肉食動物なので、便臭はかなり強烈です。慣れるまでは大変かもしれません。
ここからは標準的なうんちについて紹介しますので、毎日チェックしてください。
回数
1日に1~2回排便があれば、回数としては問題ありません。それ以上することもありますが、後に紹介する項目も含めて質に問題がなければ大丈夫です。
便秘の見極めは?
尿は1日でも出なければ危険でした。便秘の見極めはというと、3日です。同じ食事内容なのにも関わらず、3日便が出ない場合は診察を受けましょう。
量
猫の1回あたりの便量は、人差し指1~2本分程度です。1度にたくさんの便が出ると快便のように思えますが、落とし穴です。
添加物が多いフードの場合は、便もかさ増しされてしまうことがあるのです。その他、消化不良で栄養分が出てしまっていることも考えられます。
硬さ
スコップに付着しない程度が標準的な硬さになります。新しい便がカラカラに乾いている場合は、脱水気味になります。
逆にペースト状になってしまっているものは、軟便や下痢になります。環境の変化やフードの変更がないのにも関わらず、軟便が続くようであれば、獣医さんに相談してみてください。
色や臭い
色や臭いは、フードの性質に近いものがあります。フードの変更がなければ、概ね同じようなものになるので自ずと覚えるでしょう。
赤味のないフードなのに赤い便が出る、黒っぽい便が出るようであれば血便の可能性があります。
混入物の有無
猫の便には時々、毛が混じっていることがあります。これは毛繕いの過程で飲み込んだ被毛が排出された証なので、それほど心配はいりません。
ただしおもちゃの残留物やボタンなど、通常ではありえない混入物が認められた場合は、誤飲によるものでしょう。念の為診察を受けてください。
トイレは清潔に
猫は外敵に居場所を知られないために、臭いには常に敏感になっています。猫が綺麗好きなのは、野生の本能が強く関与しているのです。
トイレが汚いままでは、身に危険を感じて排泄することができなくなってしまいます。
我慢による病気や、粗相の原因にも繋がるので気をつけましょう。
まとめ
猫のオシッコやうんちの目安について、紹介いたしました。健康チェックの参考にしてください。
最も重要なことは、愛猫の標準を知ることです。極端に異変があれば、動物病院を受診してください。
猫はとても繊細です。環境の変化や気候の変化、フードの変更によっても様子が変わることがあります。ストレスがあれば、少しずつ改善しましょう。