猫の鳴き方が急に変わる理由
日本人にとって猫の鳴き方の標準語は「ニャー」です。ところが、急に鳴き方が変わることがあります。
何か訴えたいことがあるのでしょうか?ここでは、覚えておいてほしい鳴き声の変化を5つご紹介いたします。
1.「アオーン」は発情のサイン
猫は発情期を迎えると「アオーン」という特徴的な鳴き声を発します。まるで遠吠えをするような鳴き方です。
この声はメス猫が発します。声の大きさには個体差がありますが、かなり騒がしいです。鳴き続けるので私たちへのストレスも大きいですが、猫自身も体力を消費してしまいます。
将来的に妊娠を望まない場合は、生後6ヶ月頃を目安に避妊手術を検討しましょう。乳がんの予防にも繋がります。
2.「ギャー」は痛いときの悲鳴
猫は忍耐強い動物ですが、さすがに痛いときは悲鳴をあげます。「ギャー」という、けたたましい声が聞こえてきたら様子を見に行きましょう。
駆けつけたときにはケロッとしていても、怪我がないか確認するようにしてください。
3.うめき声は不調のサイン
悲鳴ほど大きな声ではないものの、「うー」とうめいている際は、何らかの不調を抱えている可能性があります。
特に排泄中にうめき声が聞こえたら要注意です。尿や便が出ているか、血尿が出ていないかなど確認しましょう。
膀胱炎や尿路結石は痛みを伴うので、耐えきれず唸ってしまうことがあります。何度もトイレに行くのに尿が出ていないようであれば、すぐに診察を受けましょう。
4.声枯れには様々な理由がある
確かに「ニャー」と鳴いているものの、声がかすれていることがあります。これには様々な理由があります。
まずは乾燥による声枯れです。空気が乾きやすい季節は、猫も声枯れを起こすことがあります。湿度を上げることで対策しましょう。
ウイルス感染が原因で声枯れが起こることもあります。この場合は、声枯れ以外にも鼻水やくしゃみなどの症状が見られることがあります。
猫風邪は自然治癒するものではないので、適切な治療を受けましょう。
最後に鳴きすぎよる声枯れです。寂しがり屋で、甘えっ子の猫は留守番中に大声を出して鳴くことがあります。日頃から、ひとりでいられる訓練をしておきましょう。
5.「カカカ…」の正体はクラッキング
外を眺めている愛猫が「カカカ…」や「ケケケ…」のような奇妙な声を発することはありませんか?これはクラッキングといい、特に心配のない声です。
猫には狩猟本能がありますが、窓越しに狩りをすることはできません。外を飛んでいる虫や、小鳥を捕まえたい衝動が叶わない、欲求不満の表れです。
これ自体は病気ではありません。ただし、欲求不満が蓄積するとストレスになってしまいます。狩りに似た遊びをすることで、欲を満たしてあげましょう。
異変を感じたら録画する
怪我や病気が疑わしい異変を感じたら、ムービーに残しておくことをおすすめします。
診察時に獣医さんに見てもらうことで、より状況が伝わりやすくなります。
まとめ
猫の鳴き方にも様々なバリエーションがありますが、今回は気にかけてほしい鳴き方を紹介しました。
いつもとは明らかに違う、急に大声を出して痛そうにしているなどの異変は重要なサインです。早めに動物病院に行きましょう。