猫から人への「おもてなし」
おもてなし上手な動物といえば、真っ先に思いつくのは犬ではないでしょうか?猫はというと、あまりおもてなしをしてくれるイメージがないかもしれません。
しかし、それは誤解です。ちょっぴりクールな印象がそう見せてしまうだけで、猫も人をもてなしています。
ここでは、猫が人をおもてなしする行動を5つご紹介いたします。
1.「ニャッ」と鳴く
猫の鳴き方はバリエーションが豊富です。中でも「ニャッ」という短い鳴き声には、挨拶の意味が込められています。
猫のほうから挨拶をしてくれたら、そっと屈んで挨拶を返してあげましょう。初対面の場合は、少し目線を逸らすのがマナーです。
2.匂いを嗅いでくれる
猫の挨拶は鳴き声だけではありません。匂いを嗅ぐ行為も挨拶の一種です。これは、より猫寄りの挨拶になります。
衣類や手の匂いを嗅いでいる間は、じっとしていてください。しばらくしてから、顔周辺を優しく撫でてあげましょう。
3.おもちゃで遊ぶ
人馴れした猫は、人と一緒に遊ぶことを好みます。特に猫カフェの猫たちは、人が操る玩具にじゃれることでおもてなしをしてくれています。
人が訪れることが当たり前だった猫カフェから人が消えることは、ホッとするのかと思いきや違和感があるようです。
コロナの収束を心待ちにしているのは、人間だけではないのかもしれませんね。
4.ふみふみしてくれる
猫は、人の体の上でマッサージのような行動を取ることがあります。これは通称「ふみふみ」と呼ばれるものです。究極の甘え行動として、多くの猫好きさんを癒してくれます。
とある旅館には、ふみふみマッサージが得意な猫がいます。この旅館は倒産寸前でしたが、ふみふみが救いになったそうです。
5.お出迎えをしてくれる
猫カフェや看板猫のいるお店では、扉を開けると猫が座っている光景が多く見受けられます。"いらっしゃいませ"と出迎えてくれているようで、嬉しくなりますよね。
このような光景は、家庭でも見られることがあります。玄関まで迎えに来てくれたり、窓越しにこちらを見つめてくれています。疲れが一気に吹き飛ぶ癒しの瞬間です。
猫は聴覚が優れているため、飼い主さんの足音や自家用車の音で帰宅を判断しています。
その他のおもてなし
他にも猫はこんな「おもてなし」をしてくれるときがあります。
ふわふわしていて温かい猫は、まるで天然の湯たんぽです。猫と一緒に眠るようになってから、良い睡眠が取れるようになった飼い主さんも多いのではないでしょうか?
思うように寝返りが打てないのが難点ですが、それすらも癒しのひと時のように感じられますよね。
猫がいる旅館によっては、添い寝のサービスが受けられる場所もあります。
猫のおもてなしを受ける際のマナー
猫はマイペースでありながら、私たちを思い思いの方法でもてなしてくれます。ありがたく癒してくもらうためには、いくつか気をつけてほしいマナーがあります。
- 装飾品の多い服を避ける(誤飲回避のため)
- 香水をつけない
- アロマのハンドクリームを塗らない
- タバコを吸った直後に猫と触れ合わないなど
猫にとって危険なものや害になるものは控えましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:ゆず♀ / 4歳 / 雑種(ミックス) / 3.4kg
猫を撫でると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されます。これは猫のほうにも分泌されるので双方が癒されることになります。
さらに、猫と触れ合うと血圧が程よく下がり、リラックス効果が得られることが分かっています。猫と暮らす人は、心筋梗塞のリスクが下がるそうです。
警戒心が強い動物である猫が、おもてなしをしてくれるのは信頼の証です。こちらも配慮を忘れずに、ありがたく癒されましょう。