猫に必要な『パーソナルスペース』とは?良い関係には距離感が大切だった!

猫に必要な『パーソナルスペース』とは?良い関係には距離感が大切だった!

猫にも実は快適な「パーソナルスペース」があるのです。目には見えにくい距離感の秘密を調べてみましたのでぜひチェックしみて下さい。今後の接し方も変わることでしょう。

SupervisorImage

記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

猫のパーソナルスペース

見つめる猫

「パーソナルスペース」という言葉を聞いた事はありますか。いわゆる心理的な距離のことです。

人間でも恋人同士ならくっつくほどの距離でもなんとも思わないこともありますが、見ず知らずの人と近い距離でいる事は違和感を感じてしまうと思います。

このように、パーソナルスペースとは相手との関係で距離が変わると言われています。

では、猫の場合はどうなのでしょうか。人間とは違った軸で生きる猫のパーソナルスペースについて調べてみました。

猫と一緒に暮らしている方は、お互いが心地よい距離感を知るためにも、ぜひ参考にして下さい。

猫の距離感

隠れる猫

猫にも人間と同じように、パーソナルスペースは確かに存在します。快適に過ごせる距離は2m前後と言われており、ソーシャルディスタンスと同じ距離感という事で話題にものぼるようになりました。

そもそも猫は元々警戒心の強い生き物ですので、猫同士がすれ違う時も30㎝程度の間隔を空けるようにしていると言われています。

また相手が飼い主である場合は、1.5mから2mぐらいの間隔が落ち着くようです。飼い主は愛猫のことが大好きだとしても、この距離感は大切にするよう心がけて下さい。愛猫の方は安心して信頼関係を築けるようになります。

距離の取り方の主導権は猫にあげる

帽子をかぶった猫

愛猫との距離を縮めようとする時も、そのタイミングや距離の取り方といった主導権は猫の方に渡すようにして下さい。

人間である飼い主から距離を詰めようとすると、警戒心の強い猫は怯えてしまいます。そうするとますます距離を空けようという気持ちになってしまいます。

愛猫に任せてあげるとタイミングをみて、徐々に距離を詰めてくれます。ある一定のところでずっと止まるようになりますので、そこがその猫の安心のできるパーソナルスペースです。

そして機嫌が良い時や甘えたい時にはもっと近づいてスリスリしたり、「撫でて!」といわんばかりにお尻を向けてすぐそばに座ったりするでしょう。

目線も重要

見上げる猫

猫にとっては距離も大切ですが、目線の高さも大切です。

距離感が合っていても、目線が飼い主の方が高いままだと恐怖感が出てしまいます。一緒に暮らして日にちが浅い場合などは目線の高さは同じにしてあげて、上記のパーソナルスペースを取るようにしてあげましょう。

その際に目を合わせてしまうと、猫社会では「喧嘩を売る」という意味になってしまうこともあるので、なるべく目は逸らし気味が有効です。

人間の距離の取り方とは大きく異なりますが、愛猫に合わせてあげましょう。

まとめ

見上げる猫

猫のパーソナルスペースに関しては知っているのと知らないとでは大きく接し方が変わると思います。

明日からぜひできるところから実践してみて下さい。

スポンサーリンク