猫に尽くしすぎると起こりやすいトラブル4つ

猫に尽くしすぎると起こりやすいトラブル4つ

猫嫌いと言っていた人がいつの間にかほんろうされている話はよくあります。それだけ魅力がある生き物なのは確かですが、だからといって尽くしすぎるとトラブルが起きてしまうかも…。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.肥満

肥満猫

愛猫が可愛くおやつをおねだりしてくる、与えると喜ぶからなどの理由でたくさん与えていると、肥満になってしまうかもしれません。おやつが大好きな猫は多いです。ですが、カロリーなどを考えないと食べ過ぎで肥満になり、健康を害してしまうでしょう。

おやつの量を考え、ご飯と合わせたカロリーの量を計算して与えなければいけません。肥満になると病気にかかりやすくなったり、検査や手術がしづらくなったり、寿命に影響が出てくるリスクがあります。いくら愛猫のおねだりが上手でも、おやつの与えすぎには注意しましょう。

2.分離不安

不安そうな子猫

愛猫に尽くしすぎると「分離不安」になってしまうことがあります。分離不安とは、飼い主さんの姿が見えないと不安に陥り、問題行動を起こす精神的な症状です。

元々の性格にもよりますが、1匹でいるのに慣れていない猫や、飼い主さんが手厚いお世話をしている猫に起きやすい傾向があります。

猫とあまりにべったりしていると分離不安の原因となる場合があり、長時間のお出かけの時、猫自身や飼い主さんの入院など、もしもの時に大変な思いをしてしまいますので、適度な距離を持って接する必要があります。

3.わがままになる

わがままそうな猫

いつも猫に尽くしすぎてしまうと、それが普通となりわがままになってしまうでしょう。要求すれば何でも叶えてもらえると覚えるため、飼い主さんの顔を見れば何かしら「これやって」と言ってくるかもしれません。

これは猫が悪いのではなく、そう覚えさせてしまった飼い主さんの落ち度です。全ての要求を飲んでいたら大変ですし、猫にとっても良くない影響があるでしょう。

動物にとっては「臨機応変に考えること」や「空気を読むこと」が難しい場面もあります。生活の上での「ルール」を作り、「これはいいけど、これはダメ」とメリハリをつけて覚えてもらうようにしましょう。

たまには無視も必要です。心を鬼にして、うまく愛猫との関係性を築いていきましょう。

4.休めない

倒れる飼い主さん

尽くしすぎて飼い主さんが「休めない」という困った事態が起きるかもしれません。仕事から疲れて帰ってきても、猫のお世話で息をつく暇もなく…。次から次へ愛猫の要求を叶えていき、気がついたら深夜になってしまうかも。

休みの日も、猫のお世話で始まり猫のお世話で終わる、そんな暮らしも悪くはないかもしれませんが…。やはり飼い主さんのプライベートも大切でしょう。

猫はご飯やトイレのお世話をしっかり行っておけば、あとは自由に動く動物です。基本的には好きなようにしてもらい、近寄ってきた時に構えば良いのです。飼い主さん側から積極的にアプローチしなくても大丈夫!

猫の要求を完全に無視してしまうと、退屈や欲求不満から問題行動に出てしまうこともあるかもしれませんが、必要以上に尽くしすぎる必要はありません。

まとめ

猫のお世話

せっかくかわいい猫との暮らしを手にいれたのに、尽くしすぎが原因でトラブル続きでは楽しくありません。お互いがハッピーに暮らすためにも、適度なお世話を心がけていきましょう。猫も尽くされすぎはあまり好きではないようですから…。

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