猫の短命に繋がる『不治の病』3つと予防法

猫の短命に繋がる『不治の病』3つと予防法

病気には、早期発見早期治療で完治するもの、治っても再発を繰り返しやすいもの、そして完治することができないものもあります。また、命に関わり寿命を縮めてしまうものもあります。飼い主さんは、猫がかかりやすい病気にはどのようなものがあるのかを、事前に知っておくことが大切です。完治が難しく命に関わる病気を中心に紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の病気

飼い主の側で眠る猫

病気には、早く治療を開始すれば完治を目指せるもの、完治が難しくその病気と一生付き合っていかざるを得ないもの、そのままにしておくと命に関わるものなどさまざまなものがあります。

獣医学は日々進歩していますが、未だに完治が難しい病気は存在しています。

そこで今回は、猫がかかりやすい病気の中から、完治が難しくかつ命に関わる病気を中心にご紹介しますので、愛猫の健康管理の参考にしてください。

完治が難しく命にも関わる病気3つ

1.猫伝染性腹膜炎(FIP)

ぐったりした子猫
<症状>
✔ウェットタイプ:お腹や胸に水が溜まる、発熱が続く、食欲不振、貧血、黄疸など。進行が速く、診断後数日〜数週間で亡くなることも少なくありません。
✔ドライタイプ:発熱が続く、貧血、内臓の肉芽腫性炎症(できる場所によって慢性的な下痢、眼のブドウ膜炎、てんかん発作、腎不全、肝不全等)。
<原因>
ほとんどの猫が持っている弱毒性の猫腸コロナウイルスが、詳しい原因はわかっていないですが体内で強毒性のFIPウイルスに突然変異することで発症すると考えられています。
<予防>
猫腸コロナウイルス感染猫(ほとんどが無症状)との接触を避けるために室内飼いをする、ストレスを与えないために単頭飼育をするか、密となる飼育環境を避けることが予防につながります。

2.慢性腎臓病

X線検査を受ける猫
<症状>
多飲多尿、嘔吐、食欲低下、貧血、体重減少、下痢または便秘など。急性の場合は死に直結する場合もありますが、完治も可能です。慢性の場合は完治できず、症状の緩和と進行を抑えるための対症療法や食事療法の継続が必要です。
<原因>
加齢または他の病気(尿路結石等)による腎機能の低下。
<予防>
常に新鮮な水を飲める状態にして十分な水分補給を行わせます。また、定期的な健康診断による健康管理が大切です。

3.糖尿病

太り気味の猫
<症状>
多飲多尿、急に痩せる、嘔吐、下痢、歩き方がおかしい、ぼーっとしている、目が白く濁るなど。進行すると合併症を引き起こして命に関わる場合もあります。完治することもありますが、食事療法と投薬を一生続けていくことが多いです。
<原因>
遺伝的な要因と、肥満や他の病気の影響が原因となる場合があります。
<予防>
遺伝性でない場合は、適正な体重・体型を維持させることが予防になります。

再発が多く命を脅かす危険もある病気

水を飲む猫

尿路結石症

<症状>
トイレに行く回数が増え、長時間いるようになる、嘔吐、食欲低下、尿が濁ったり血尿が出るなど。結石が大きくなり尿道や尿管が詰まって排尿できなくなると、命に関わる状態になります。
<原因>
食事内容の偏りや水分補給量の不足、遺伝的要因などが原因となり、膀胱や尿道・尿管に結石ができます。
<予防>
ミネラル成分の摂り過ぎに注意し、バランスの取れた食事や十分な水分補給が予防になります。また、定期的な健康診断も大切です。

まとめ

満足そうに抱かれている猫

事前に猫がかかりやすい病気を知り日々の健康管理を行うことは、飼い主さんの愛猫に対する最大限の愛情表現だといえるでしょう。

そして定期的な健康診断により、病気の早期発見早期治療で愛猫への負担を軽減してあげましょう。

それでも不治の病にかかってしまった場合は、決してご自身を責めないでください。残りの生活をいかに楽しく、負荷を軽減して過ごしてもらえるかを考えてあげることが大切です。

そのためには、愛猫のことを一番わかっている飼い主さんと主治医や看護師さんとがしっかりとタッグを組んで、愛猫の治療方針や看護方針を一緒に考えてあげましょう。

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