飼い主さんが誤解している猫の行動
猫と暮らしていると、愛猫の行動全てが愛らしく思えるでしょう。だから、何事も良い方向に捉えてしまいます。
ところが、猫の行動の中には私たちの解釈とは全く異なるものが存在します。
「えっ!?そんな理由だったの?」と驚くような行動を5つご紹介いたします。真実を知る覚悟はよろしいでしょうか?
1.帰宅後のスリスリ
帰宅後のスリスリは、甘えたい気持ちや寂しさの表れだと思っていませんか?
実はその解釈、とんだ勘違いなのです。外出した飼い主さんの衣類からは完全に自分のにおいが消えています。猫はただ、においを付け直したいだけなのです。
猫にとって飼い主さんは縄張りの一種です。においが消えれば誰に奪われるか分かりません。それを阻止したいのです。
2.来客があると間に割って入る
何度も顔を合わせている友人が遊びにくると、まるで会話に参加しているかのように間に割って入ることがあります。
一緒にお喋りをしたいのでしょうか?いいえ、そうではありません。飼い主さんが自分以外の相手と楽しそうにしている様子に、不安を抱いているのです。
これは、PCやスマホを操作する際に邪魔をしてくることと同様の心理がはたらいています。
3.泣いていると心配そうにする
泣いていると顔を覗き込んできたり、涙を舐めてくれる猫がいます。慰めてくれているようで、嬉しくなりますよね?
でも、残念ながら慰めているのではありません。普段とは明らかに異なる飼い主さんの様子に、非常事態だと焦りを感じています。
4.噛んだ直後に舐める
飼い主さんの手や足を、噛んだ直後に舐めることはありませんか?まるで(痛かったでしょ。ごめんね)という心の声が聞こえてきそうな行動です。
事の真相はというと、実は「獲物の味見」です。
そう、反省や謝罪どころか、飼い主さんの手足を「獲物」だと思っているのです。
「これはいい獲物だ!どれどれ~お味はどうかな?」というシチュエーションというわけです。
5.飼い主さんにお土産をを持ってくる
猫は時々、ちょっぴり迷惑なお土産を持ってきてくれることがあります。完全室内飼育では主に虫がメインではないでしょうか?
かつては愛情表現や感謝の気持ちなどと言われていましたが、これも真相は別にあるようです。
猫にとって最も安全な場所で、獲物を保管したいという思いが込められています。良く捉えると、飼い主さんは信頼性が強い人物ということになります。
猫にとって飼い主さんは「主」ではない
番外編として、猫が飼い主さんをどう思っているかについてご紹介いたします。
猫は群れ社会で生きる動物ではありません。だから、主従関係という概念が猫にはありません。
つまり、飼い主さんは「主」という立場として見られていないのです。
では何者なのでしょうか?猫は人を「超大型種の猫」として認識しています。関係性は友だちです。自分と対等な、安心できる存在だと思っています。
まとめ
人間の解釈と真相が異なる猫の行動を紹介いたしました。いかがでしたか?少し残念に思った方もいるでしょう。
しかし今回の真相から、猫にとって飼い主さんが特別な存在であることは間違いないといえるでしょう。
対等な立場として親しみを持ってくていることも、猫好きとしては喜ばしいことではないでしょうか?
改めて猫という生き物がユニークな存在であることが分かったような気がします。