1.「何だかむずむず・イライラする!」
猫が突然運動会を始めることがあります。単に遊びのスイッチが入ったのかもしれませんが、運動不足で体力を持て余している場合がほとんどです。
また、気に入らない猫との同居など、やり場のない苛立ちがダッシュに転嫁されることもあります。不機嫌そうな全力疾走は、一種のストレスサインと言えるでしょう。
2.「危険だ!逃げろ!」
猫の好奇心旺盛な性格は生まれつきで、目新しいものは何でも確認したがります。おそらく生涯独りで生きなければならない運命が、逆に詮索好きにしたのでしょう。
そして危険だと判断したときには、ダッシュでその場を離れます。その判断は無意識レベル。逃げようなどと考えてすらいないかもしれません。
3.「怖いよ!助けて!」
掃除機を見て大慌てで逃げる猫は多いですが、地震で物が落ちたり家具が倒れて来たときなどは、もっと本格的な逃走本能が目覚めます。
また背中に皮膚病・関節痛・静電気などで痒みや痛みがある場合に、むやみに走り回る猫も少なくありません。これは目に見えない何者かに背後から襲われていると感じて逃げ惑っているのです。
しかしいくら逃げても病気ですから痒みや痛みは消えません。飼い主さんが気付いてあげない限り、仮想の敵はつきまとい続けます。
4.「何だかとってもウキウキするね!」
最後はお気楽なダッシュです。
我が家の猫の例ですが、彼らは突然走り出したかと思うと駆け戻り「かかっておいで」と誘います。追いかけると大喜びで逃げますが、また遠くで「こっちだよ!」と誘います。
本来猫同士でする遊びの半分を人が肩代わりしているわけですが、いまだにそのきっかけが分かりません。ただし鬼ごっこに誘われるのはご機嫌なときだけです。何かの弾みで浮かれた気分になったとき、猫は遊びたくなるのでしょう。
まとめ
猫はできればダッシュはしたくないし、のんびり眠っていたいタイプです。長距離走が苦手なので、いつでも走り出せるよう身体を休ませておきたいのです。
裏を返せば、猫はいつでも走り出せる準備があるということ。些細なきっかけさえあれば猫は走り出すのかもしれません。
できればストレスや病気などではなく、楽しい気分で疾走してもらえると嬉しいですね。