猫がずっと鳴いてしまう原因と対処法
猫は本来、野生の中ではほとんど鳴いたりはしません。猫同士でのコミュニケーションは匂いや仕草などで行なわれるので、鳴く必要がないのです。
むしろ鳴くことで天敵に気づかれるリスクが高まりますので、野生の世界で生き残るためには、なるべく鳴かないようにしているのです。
にも関わらず、家で飼われている猫が鳴いているのは、人とコミュニケーションをとるため、と考えられています。鳴くことで人におやつを与えられたり、注目してもらえたという経験が、猫に鳴く事を教えているのです。
今回は、ずっと鳴いている猫の原因とその対処法についてまとめてみましたので、悩まれている飼い主はぜひ参考にして下さい。
1.不満があるから
特に子猫に多いのですが、不安やストレスから鳴き続ける事があります。
環境が変わったことによる不安や、家族猫から引き離されて引き取られた猫、もしくは野良猫を保護した場合は、外に出られないストレスから鳴き続けてしまうのです。
この場合はやはり、猫からストレスを取り除いてあげる事が大切です。家族猫から引き離されて寂しくて鳴いている時は、その家族猫が使っていたおもちゃなどをそばに置いてみましょう。また、毛布などを用意して、母猫を思い出させてあげるような環境を整えてあげることも良いです。
ほかにも、猫が安心して休めるような場所も作ってあげるようにしましょう。
2.病気や怪我を訴えたいから
病気や怪我が原因で鳴き続けるパターンもあります。
咳や鼻水、嘔吐といった目に見える分かりやすい症状であれば、飼い主も病院へすぐ連れて行こうとしますが、視覚や聴覚の異常は人間でも気づきにくいものです。
周りを正常に見渡せなかったり、耳鳴りなどで不調が長く続くものからストレスを感じ鳴いてしまうのです。
また神経系に異常がある場合は、猫がパニックになり、訳も分からずに鳴いてしまっていることもあります。
異常な鳴き声を感じた場合は、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。またワクチンなどを定期的に受診して、病気を予防するように心がけましょう。
3.発情期で鳴く
体が成熟してくると、本能から異性を求めて鳴いてしまう事があります。
これは発情期の典型的な症状であり、単独で飼っていても近所の野良猫などを求めて鳴いてしまうので、ご近所トラブルにもつながりやすいと言われています。
こちらの対策は不妊手術しかありませんので、手術を受けられる年齢や体調になったら、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。
まとめ
原因が分かれば対策も立てやすくなりますので、飼い主も普段に愛猫の行動を注意深く観察するようにしましょう。
猫も普段とは違う仕草で教えてくれるはずです。