猫は臭くないってホント!?
犬は時々シャンプーをしてあげないと、いわゆる獣臭がします。
一方で、猫は臭いが少ないといわれています。一緒に暮らしていると実感があるかもしれませんが、「猫は臭くない」というのは本当です。
理由としては、こまめに毛繕いをしていることが挙げられます。外敵や他の猫に居場所がバレないように、臭いを積極的に消しているのです。
猫が放つ要注意な「臭い」
基本的にはほぼ無臭の猫ですが、体臭や口臭が気になることがあります。これは、不調のサインである可能性が高いので注意が必要です。
ここでは3つの要注意な臭いをご紹介いたします。
1.皮膚トラブルによる体臭
毛繕いには臭いを消す作用の他にも、皮膚の清潔感を保つ効果や新陳代謝を促す作用があります。
健康な猫はまめに毛繕いをしているので、本来であれば体臭は気になりません。
皮膚に細菌などが感染したりアレルギーをおこすと、痒みから掻きむしり血が出てしまうことがあります。また、細菌は毒素を出したりしますのでその独特のにおいがしてしまう場合があります。
これが体臭となり、私たちの鼻でも臭いと感じるようになるのです。
2.歯周病による口臭
歯周病になる猫は非常に多く、口臭の原因になります。猫免疫不全ウイルスに感染している猫の場合は、さらに口内炎のリスクは高まります。お口のトラブルの原因には口の中の細菌叢も大きくかかわり、細菌の塊である歯垢や歯石が付かないようにケアをしていくほうが良いでしょう。しかし、猫の場合歯磨きができないケースがほとんどです。
現代は食べやすく加工されたキャットフード(特にウェットフード)をメインの食事にしており、どうしても歯垢や歯石を残しやすいのです。
お口の中をケアする商品がたくさんありますので、使いやすいものからトライしてみましょう。
3.内臓系の病気による口臭
腎機能の低下が原因で起こる尿毒症では、お口からアンモニアのような臭いがします。
また、糖尿病を患うとケトン体という有害物質が作られ、それが元で甘酸っぱいような口臭を放つようになります。
高齢期には適切なケアを
シニアの猫は、自力での毛繕いが困難になります。体臭もそうですが、被毛がもつれることで体が益々動かしにくくなってしまいます。
短毛種・長毛種問わず、愛猫が高齢猫になったらブラッシングでお手入れを手伝ってあげてください。
先の項目でも触れましたが、お口のケアも大切です。湿らせたコットンで歯の汚れを落としてあげましょう。
このように、体臭や一部の口臭は、日頃のケアで防ぐことができます。
異様な臭いや不調に気づいたら…
尿毒症や糖尿病の特徴的な口臭や、その他の異変(食欲がない・元気がないなど)に気づいた場合は、動物病院で診察を受けましょう。
まとめ
猫の場合は「臭い」があること自体が、何かしらの異変を知らせてくれるサインです。スキンシップを取る中で、体臭や口臭がないかチェックしてみてください。
もしも、気になる臭いを感知した場合は、一度病院で診察を受けるようにしましょう。獣医さんの診断をもとに、適切な対処法を見つけましょう。