猫の飼い主が『外泊するとき』の対処法5つ

猫の飼い主が『外泊するとき』の対処法5つ

猫は孤独に強いといいますが、本当に留守番が得意なのでしょうか?また、外泊を伴う留守番中にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?今回は、猫の留守番についてご紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫は留守番が得意ってホント!?

外を眺める猫

猫は元々単独で生活していた動物なので、留守番が得意といわれています。これは本当なのでしょうか?その実態についてご紹介いたします。

性格による

抱きしめられる猫

留守番が得意かどうかは、性格によって異なるようです。人への依存度が高い、甘えっ子の猫は長時間の留守番が苦手な場合が多いでしょう。

外泊に至っては、自由気ままな生活を楽しんでいる猫にとっては余裕でも、甘えっ子には逆にストレスになる可能性があります。

外泊が不可能な年齢がある

子猫

丸1日飼い主さんが帰ってこない外泊は、生後5~6ヶ月以上の月齢に達した猫でなければ不可能です。

というのも、生後3ヶ月未満の子猫は生活リズムが定まっておらず、体調を崩しやすいという特徴があるからです。

外泊もそうですが、幼い子猫のうちは長時間の留守番自体を控えたほうが良いのです。

トレーニング次第で変わる

遊ぶ猫

一部の極端な甘えっ子を除き、一般的にはトレーニング次第で留守番も外泊もできるようになります。

生後4ヶ月頃から少しずつ慣らせていくことが大切です。愛猫だけで過ごす時間を意識的に作りましょう。

転がすと音が出るおもちゃに夢中になると、ひとり遊びが得意になります。また、キャットタワーでのんびり過ごす習慣が身につけば留守番が得意になります。

外泊する際に必要な準備

見つめる猫

猫は慣れない環境が苦手な動物なので、トレーニングをしたうえで、1泊2日程度であれば家で留守番をしていたほうが気楽なのです。

そのために必要な準備を5つご紹介いたします。ここを押さえておけば、比較的安全に家を空けることができるでしょう。

1.戸締りを徹底する

窓際の猫

家庭内のあらゆる場所の戸締りを忘れないでください。浴室やトイレの扉も、しっかり閉めておきましょう。

知らぬ間に解錠方法を覚えている可能性もあるので、怪しい場合はドアロックなどを活用しましょう。

2.活動範囲を限定する

リラックスする猫

ケージを活用しない場合、安全確保のために活動範囲を限定しなければなりません。普段、愛猫が過ごしている部屋があればその部屋のみで過ごさせましょう。

他の部屋へ自由に出入りできないように、必ず扉を閉めて出かけてください。

3.食事やトイレの準備

食事する猫

外泊する機会が多いようであれば、食事は自動給餌器を活用すると便利です。通常のスタイルにする際は、数箇所に小分けにした食事を置いておきましょう。

飲み水も忘れないでください。こちらもウォーターサーバーを活用すると便利です。ただし、停電などに備えて通常の水も置いておくと良いでしょう。

トイレは、砂を通常よりも多く入れておくか、数を1つ増やしましょう。特に汚れたトイレが嫌いな猫であれば、トイレを増やす方法を選択したほうがベターです。

4.暑さや寒さをしのげる場所を用意する

布団に潜る猫

夏の場合はクール素材の寝具と、通常の寝具(ダンボールでも良い)の両方を用意してください。これには、冷房による冷えを防ぐ目的があります。

冬の場合は、ダンボールやふわふわ素材の寝具などの寒さ対策を行います。

エアコンは季節によっては必須になりますが、極端に暑かったり寒かったりしない場合は、使用しなくても大丈夫です。

5.危険なものは収納する

覗く猫

誤飲の危険を伴う物や、怪我に繋がりそうな物は事前にチェックしておきましょう。そして、余裕を持って前日には全て猫が開けられない戸棚へと収納してください。

まとめ

箱入り猫

全ての猫が、外泊を伴う留守番が得意とは限りません。愛猫の性格を理解してあげることが重要です。

とはいえ、大抵の猫は1泊の留守番には耐えられることが多いといわれています。

留守番をさせる際は、安全に、そして快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。猫の様子を外出先で確認できるカメラもあります。有効に利用しましょう。

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