猫の寿命を縮める『外飼い』は避けるべき3つの理由

猫の寿命を縮める『外飼い』は避けるべき3つの理由

猫単独での外出は、命を脅かす危険性があります。それは平均寿命にも現れています。今回は「外飼い」は控えたほうが良い理由と、ストレスへの対処法についてご紹介いたします。

室内暮らしと室外暮らしの平均寿命の違い

はたらく猫

かつて猫は、4~5年しか生きられない動物でした。それが昨今、猫の平均寿命も伸びてきています。

中でも外出しない猫は、16.0歳と昔の4倍程に伸びています。一方で外出する猫は13.2歳となっています。こちらも以前と比較すると飛躍的に伸びていることが分かります。

では、室内のみで生活する猫と、外に遊びに出かける猫の平均寿命の差はどこにあるのでしょうか?次の項目で詳しく説明いたします。

猫は外出しないほうがいい!?その理由は?

外で遊ぶ猫

敷地がとても広い田舎や、滅多に車が通らないなどの特殊な環境でない限り、外には危険がいっぱいです。先ほどの平均寿命の差も「外出に伴う危険」が背景にあります。

できる限り外出を控えるべき、具体的な理由を3つ挙げてみたいと思います。

1.交通事故に遭う

運転する猫

並外れた身体能力を持ってしても、交通事故に遭えば命を落としてしまう可能性が圧倒的に高いでしょう。

猫は事故に遭いやすい動物としても有名です。なぜかというと、猫は咄嗟に止まる動作が苦手なのに加えて、クラクションの音やライトに驚いてフリーズしてしまうからです。

そして、事故による被害は猫だけにとどまらない可能性もあります。猫を避けようとした車が別の場所に衝突してしまう、急ブレーキをかけたことで玉突き事故に発展してしまうなどの危険性をはらんでいます。

2.野良猫の喧嘩に巻き込まれる

猫の喧嘩

特定の飼い主さんがいない、いわゆる野良猫が多い地域には野良猫の縄張りがあります。野良の場合は生きることに必死な分、より一層縄張りへのこだわりを持っています。

時々しか外出しない猫は、野良猫の縄張り争いに巻き込まれてしまうことが多いのです。命に関わるレベルの喧嘩まではしないものの、喧嘩による感染症が命取りになる恐れがあります。

主立ったものとして「猫エイズ」や「猫パルボウイルス」などが挙げられます。パルボウイルスはワクチンによる予防が可能です。

しかし、エイズに関しては有効なワクチンはありません。とはいえ、野良猫との接触を控えることで感染のリスクを軽減させることが可能になります。

3.近隣の迷惑になってしまう

警戒する猫

たとえあなたが猫好きでも、一歩外に出れば猫が苦手な方もいらっしゃいます。猫には「住居侵入」という罪の意識はありません。どこでもお邪魔して、お庭でトイレを済ませてしまうこともあります。

これらの行為が、近隣トラブルや虐待の問題へと発展する場合があるのです。

室内のみの暮らしは本当に幸せ?

退屈そうな猫

平均寿命の違いや外出の危険性を考慮すると、完全室内飼育のほうが安全に長生きできるでしょう。

しかし、当の猫は本当に幸せなのでしょう?人間のエゴだと感じてしまう葛藤もあるかと思います。そこで、少しでも快適に過ごせる工夫をご紹介いたします。

猫の習性を存分に発揮させる

爪とぎする猫

バリバリと好きなだけ爪を研いでも良い場所を作る、キャットタワーの設置や家具を活用して高い場所で過ごせるようにするなど、猫の習性が発揮しやすい環境を整えましょう。

食事は摂取量のみ気をつける

食べる猫

猫は少量の食事を、ちょこちょこと食べるスタイルを好みます。そこで1日〇回食という概念にとらわれず、摂取量の目安だけは守るようにすると良いでしょう。

活発になる時間帯に遊んでもらう

飛ぼうとする猫

マンションでは限界があるものの、活発になる夕方や朝方などは自由に走らせておくとストレス発散になります。

この時間帯が厳しいようであれば、思いっきり運動しても良い時間帯を狙って遊ぶ癖をつけさせておくとある程度ルーティン化します。

そもそも外に出たがらない

箱入り猫

生まれてから1度も単独で外出したことのない猫は、そもそも外への執着心が薄いと言われています。理由は「外に縄張りがない」からです。

まとめ

日向ぼっこする大量の猫

外出しない猫の平均寿命が高いのは、外ならではの危険を回避できることが理由でした。そこには色々と葛藤が伴うかもしれません。

しかし、猫が外で遊ぶことの影響を考えると、やはり現代の風潮としては室内のみの生活が適切でしょう。

家庭内で思う存分、縄張りを作らせてあげてください。退屈しないように遊ばせてあげてください。

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