1.ストレス
病気ではありませんが、放置しておくと病気になりかねないストレス。比較的若い猫が、異常なほどご飯を欲しがるときは、ストレスを抱えていることも考えられます。食欲だけでなく、過度にグルーミングしたり、トイレを失敗するなどの行動が見られることが多いです。思い当たる節があれば、ストレスの原因を取り除いてあげることが大切です。
2.糖尿病
太り気味の猫に多いのが糖尿病です。糖尿病になると、エネルギー不足からいつもお腹がすくようになるため、いくらでも食べたがります。喉がかわくので、水もよく飲むようになります。おしっこも大量に出るようになります。
食欲があるので始めは病気と気づきにくいですが、食べているのに痩せていくことも。糖尿病は合併症を起こすと命に関わることもあります。おかしいなと思ったら、動物病院で診てもらって下さいね。
3.甲状腺機能亢進症
高齢猫に多い、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。食欲が増進する他、多飲多尿、攻撃的になる、落ち着きがなくなる、目を見開いたように見えるなどの症状が現われることもあります。食欲があり、活発になったように見えるので、見落としやすい病気です。
ただ、食べているのに太りにくく、体重が落ちます。食欲増進の他に、思い当たる点がないか、飼い主さんが気をつけて見てあげて下さいね。
4.認知症
猫も高齢になると認知症を発症することがあります。認知症になると、食べたことを忘れてしまったり、満腹感を感じないので、食べても食べてもすぐにご飯を欲しがることも。食欲が異常に増えたように見えるのです。
他にも、同じ場所をウロウロと徘徊したり、トイレを失敗したり、鳴き続ける、突然大きな声を出すということも。飼い主さんの呼びかけに反応しなかったり、大好きなおもちゃにも関心を示さなくなるなど、その症状は様々です。
これらの症状は、少しずつ増えていきます。いつもと様子がおかしいなと感じたら、早めに動物病院に連れて行きましょう。
まとめ
猫が急によく食べるようになったら、飼い主さんはちょっと戸惑うかも知れません。食欲があるのに病気とは、考えにくいですね。ただ、明らかに異常なほど食べたがる、高齢なのによく食べる、そんな場合には、病気が隠れていることもあるので覚えておいて下さい。
もちろん、猫が冬になると食欲が増したり、去勢・避妊手術後に食欲旺盛になるのは普通のことで、病気とは関係ない場合もあります。でも、食欲にまかせてフードを与え過ぎると肥満から病気になることも。普段から、食事のコントロールを行い、体重管理には気をつけることが大切ですね。