猫同士の多頭飼育のコツは「相性」
猫がいるご家庭に新しい猫を迎える場合、気になるのは先住猫との相性ですよね。実は、比較的上手くいく相性と微妙な相性があります。
ここでは、新入りさんを迎えるにあたって考慮してほしいポイントを3つご紹介いたします。
1.性格
性格的な相性は重要です。先住猫が甘えっ子であれば、自立した性格の猫を迎えたほうがお互いにストレスが少ない傾向にあります。
逆に、これまでツンとしていた猫の元に甘えっ子の後輩が入った場合は配慮が必要です。猫はベタベタ甘えることを好まないだけで、飼い主さんを取られてしまうことまでは望まないからです。
先住猫から甘えてくる機会が少なくても、積極的に声をかけてあげましょう。
2.性別
猫には縄張り意識があります。中でもオス猫は、メス猫よりも縄張り意識が強いので、オス猫同士の同居は控えたほうが無難です。
ただし、血の繋がった兄弟であるケースや、先住猫が去勢手術を受けているケースではオス同士でも問題ないことが多いようです。
多頭飼育に向くペアとしては、メス猫同士や異性がベターです。異性の場合は、将来的な繁殖について考慮することが求められます。
繁殖を望まない場合は、避妊手術を受けることを検討しましょう。
3.年齢
少し手はかかりますが、子猫同士の同居はスムーズにいくことが多いです。
「社会化期」と呼ばれる時期の猫は、他者を拒まずに受け入れやすいという特徴があるからです。ちなみに、この時期は猫以外の動物でも仲良くなれる可能性が高いでしょう。
先住猫が高齢の場合は、子猫のパワフルさが逆にストレスになってしまうことがあるので要注意です。
成猫同士では、お互いが安心して過ごせる環境が整っていることが重要なポイントです。
相性意外に配慮してほしいこと
飼い主さんに気にかけてほしいことは、相性だけではありません。先住猫がこれまでと変わらずに、さらに楽しいと思ってもらえるように次のような配慮を心がけてください。
先住猫を優先する
食事の配膳や撫でる順番など、あらゆる面において先住猫を優先しましょう。猫同士に明確な上下関係はありませんが、優先することで「変わらずに愛されている」と安心してもらうことができます。
中には、後輩に譲る姿勢を見せてくれる先住猫もいるでしょう。この場合は、愛猫の気持ちを尊重して後輩を優先させます。先住猫を褒めてあげてください。
ケンカの仲裁は最終手段
猫同士がケンカしているように見えても、極力見守るようにしましょう。猫は賢い動物なので、本気のケンカに発展する可能性は極めて低いからです。大半はじゃれ合っているに過ぎません。
このままでは怪我をしてしまうと判断した場合のみ、仲裁に入ります。ダンボールや下敷きなどで視界を遮断することが最も安全な方法です。
まとめ
今日のねこちゃんより:ティカ リリィ あお♀ / メインクーン / 0kg
猫の生活において重要なのは「縄張り(安心できる空間)」です。お互いに縄張りが侵されない環境であれば、多頭飼育は可能です。
先住猫が嫌な思いをしないこと、後輩が常に萎縮しない相性を見極めることが大切です。