猫が薬を飲まないときにできる4つの対処法

猫が薬を飲まないときにできる4つの対処法

「猫に投薬!」苦労しますね。原因はおそらく猫も飼い主も投薬に慣れていないこと。本当は普段からオヤツで練習しておけばよかったのですが、そんな後悔はさておいて、私は薬を「今」飲ませたい!そんなお急ぎの方のために、便利なお助けグッズとちょっとしたコツをご紹介しましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.フードに混ぜて食べさせる

薬のシートをかじる猫

フードに薬をそのまま混ぜてもあまり食べてくれないのは、

  • ニオイが違う
  • 味が変
  • 舌触りが悪い

のが理由です。もし砕いていい薬なら、グッズを使って錠剤を小さくしてみませんか?カットや粉砕には

  • ピルカッター(錠剤を分割する)
  • ピルクラッシャー(錠剤を砕く)
  • ミニすり鉢(砕くから粉まで)

が便利です。

2.混ぜてダメなら丸めてみよう

薬のニオイを嗅ぐ猫

フードに混ぜるのに失敗した時は、投薬用のペーストを試してみましょう。

「投薬用ペースト」は薬をくるんでお薬感を消すための商品です。美味しい味と香りがするので、フードに乗せるかそのままお口にポイします。また粘土のような感触なので、散らばりやすい粉薬を練り込んでまとめるのも得意です。

動物病院やネットで買うのが手っ取り早いのですが、もし今!ということならドライフードをすり潰し、水やスープで練れば似たようなものが作れます。

3.液状にして飲ませてみる

シリンジで飲まされる猫

「シリンジ(注射器の本体)」や「スポイト」も便利です。

まずスープや少し薄めたジェル状オヤツを用意します。それに粉薬や粉砕した錠剤を混ぜ込み、口の横から差し込んで飲ませるのです。

コツはむせないように少しずつ飲ませること。そして少しだけ濃いめにすることです。薄すぎれば薬が容器の中に残りますし、濃過ぎれば液体そのものが容器から出ていかなくなります。

4.グッズを使ってそのまま投薬!

ピルガン?で投薬中の猫

錠剤やカプセルをそのまま飲ませたい場合には、注射器のような形の「ピルガン」がおすすめです。

使い方は先端に薬をはさんで猫の口に入れ、ピストンを押して薬を喉の奥に飛ばすだけ。薬の着地点が成功の可否を左右しますが、猫の奥歯より奥に薬が行けばまず成功です。そして直後に口をおさえれば99%飲み込んでくれますよ。

ただし薬を直接飲ませた後は、おやつやゼリーなどを必ずひと口ふた口食べさせましょう。これはご褒美と同時に、薬を確実に胃に到達させるため。万が一薬が食道に張り付けば、そこで炎症を起こさないとも限らないからです。

まとめ

ぷりん♂ / 茶トラ / 2.2kg

個人的には、投薬最大のコツは、飼い主さんが笑いながら薬を飲ませることではないかと考えます。薬を吐かれて「薬を吐くのが世界一上手な猫ね!」と笑って褒める余裕があれば、上達は早いと思うのです。

しかし最初は誰でも苦労します。今は色々なグッズが楽に手に入るのですから、それを利用し気を楽にして頑張りましょう!

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