ゼーゼー苦しそう!『猫喘息』の症状5つと治療法は?

ゼーゼー苦しそう!『猫喘息』の症状5つと治療法は?

猫も喘息を発症することがあります。猫の場合、どのような症状が出るのでしょうか?また、どのように治療していくのでしょうか?今回は、猫喘息について詳しくご紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫喘息とは?

診察を受ける猫

猫喘息とは、猫の身に起こる慢性気管支疾患です。気管支に炎症が生じ、空気の通り道が徐々に狭くなっていきます。発作的に、激しい咳や呼吸困難が起こることもあり、突然死を招く原因になることがあります。

喘息は、発症してしまうと一生涯にわたって付き合っていかなければならない病気です。症状や、対処法などを正しく理解して、サポートすることが大切です。

尚、2~3歳ほどの若い年齢で発症すると重症化しやすく、4~8歳程度の中間的な年齢では軽症や中等症に留まりやすいという特徴があります。

猫喘息の主な症状

PCを見る猫

猫喘息では、咳以外にも次のような症状が現れます。

1.喘鳴(ぜいめい)

聴診を受ける猫

喘息で特徴的なのは、ゼーゼーという特殊な呼吸音です。これを喘鳴といい、息を吐くときに出現します。

2.呼吸が早くなる

抱っこされる猫

喘息では呼吸が早くなり、息があがったような状態が見られます。

猫の呼吸は、胸の上下運動で確認します。上下1セットを1回とカウントします。呼吸数の正常値(運動していない状態)は毎分20~40回程度、睡眠中で15~25回程度になります。これを上回る場合は、呼吸が早くなっていると判断します。

測り方は、安静時に先ほどのカウント方法で1分間計測します。難しい場合は、10秒間計測した数を6倍にして1分間の呼吸数とすることも可能です。

3.口を開けて呼吸する

口を開ける猫

健康的な猫は鼻で呼吸をしています。犬のように口を開けて"ハァハァ"と呼吸することはありません。

喘息のように呼吸器系の疾患を患うと、開口呼吸が出現します。これは息が荒くなっている状態です。

4.あまり動かなくなる

眠る猫

喘鳴は疲れやすさや、活動性の低下などの症状も現れます。とはいえ、猫は元々よく寝る動物なので、少々分かりにくいかもしれません。

病気が原因であまり動けない状態とは、日頃活発に遊ぶ時間になっても遊びたがらず、食事やトイレの移動でさえも億劫そうにしている様子のことです。

5.呼吸困難

ぐったりする猫

呼吸困難は最も重い症状です。ご家庭では対処できない場合も多いので、すぐに動物病院を受診しましょう。

原因と治療法

猫の通院

猫喘息の原因や発症の仕組み自体は、まだ明確には分かっていません。ただし、アレルギー疾患や消臭剤やたばこなどの化学的な原因など、いくつか関連のある要因は存在します。

ここでは猫喘息に用いられる一般的な治療法をご紹介いたします。

アレルギー検査及びその治療

猫のお医者さん

ハウスダストや花粉症など、アレルギーが関与している可能性は高いでしょう。血液検査でアレルゲンを特定し、その治療を行います。

アレルギー疾患の場合は、室内の掃除に力を入れることも有効です。(香りの強い洗剤の使用には十分注意する)

内服薬で治療する

薬を見つめる猫

急激な発作を起こさずに、比較的落ち着いた状態が続いているときは、ご家庭で内服薬を用いて様子を見ます。主に使われる薬は以下の通りです。

  • 気管支拡張薬
  • ステロイド
  • 抗ヒスタミン薬(アレルギーに有効)
  • 抗生剤
  • 免疫抑制剤など

ステロイドや免疫抑制剤などの薬剤は、長期服用や服用自体に不安を抱きやすいでしょう。薬の必要性やメリット・デメリットなど、獣医さんの説明をよく聞いて、心配なことは質問して構いません。納得したうえで服用し、自己判断でやめてしまわないようにしましょう。

酸素吸入や点滴

治療を受ける猫

急な発作や激しい症状があるときは、酸素吸入や点滴が必要になります。命に関わる場合もあるので、急いで病院に連れていきましょう。

予め獣医さんから指示がある場合は、それに従って行動してください。

まとめ

鼻を舐める猫

猫喘息は上手く付き合っていかなくてはならない病気です。重要なことは「落ち着いた状態」を維持することです。そのためには、飼い主さんの理解とサポートが欠かせません。

信頼できる医療スタッフに協力をお願いしながら、愛猫と飼い主さんにとってより良い生活を目指していきましょう。

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