猫の鼻が乾燥していたら確認してほしいこと
猫の鼻は時々乾燥します。かつては病気のサインといわれていましたが、現在はそうではないということがわかりました。
しかし、病気の直接的な原因ではないものの、いくつか気にかけてほしいことがあります。愛猫の鼻が濡れていないことに気づいたら、次の3つを確認してみてください。
1.部屋の湿度は大丈夫?
冬場は空気が乾燥しています。室内の湿度も、いつの間にか下がっていることがあります。部屋が乾燥することで、自ずと猫の鼻も乾燥してしまいます。
湿度の低下は風邪の原因にもなるので要注意です。加湿器を活用したり、タオルを部屋干しするなどの対策を積極的に行いましょう。
ちなみに、猫が過ごしやすい湿度は50~60%です。これは人間も同様なので、少し意識するようにしてください。
2.水分不足になっていない?
猫は砂漠で生活していた名残りから、あまり水を飲む習慣がありません。乾燥は、室内のみならず猫の体内でも起こり得ます。
水分不足が慢性化すると、腎臓病や尿路結石の原因になります。最近よく鼻がかわいていると感じたら、水分補給を促しましょう。
方法としては、水の温度を変える・微量のマタタビを混ぜる・ウエットフードを取り入れるなどが有効です。
3.愛猫の年齢は?高齢猫は気をつけて
個体差はあるものの、概ね10歳を過ぎたあたりから、猫も高齢期に突入します。高齢になると、季節に関係なく乾燥してしまいます。特に肉球や鼻が乾燥しやすくなります。
猫の鼻は、においを嗅ぎ分ける大切な器官です。鼻の中にある腺細胞から分泌された分泌液により鼻が湿り、より臭い物質が吸着され臭いをかぎ分けやすくなります。高齢による鼻の乾燥は、この分泌液が不足することでも起こります。
においに鈍感になると、フードの風味が感じにくくなります。これが食欲不振を招くことにつながるので、配慮が必要です。
元気はあるものの、食欲が低下している場合は、フードを人肌程度に温めてみましょう。こうすることで香りが引き立ち、においを感じやすくすることができます。
単に眠いだけのときもある
老若男女問わず、単に眠いだけでも鼻は乾きます。睡眠中や寝起きは、鼻を舐める行動が減るので、自然と乾燥するのです。
これ自体は活発になる時間帯に回復することなので、特に心配はいりません。
ただし、眠る場所によっては危険を伴います。例えば、夏の窓辺や冬のこたつの中です。両者ともに熱中症の原因になります。こたつの場合は、完全に密閉されてしまうことで酸欠の危険性もあります。
時々、眠る愛猫の様子を見るようにしてください。
まとめ
猫の鼻は、常に濡れているわけではありません。これ自体は病気ではないものの、放置すると二次的に病気を引き起こす可能性があるので気をつけましょう。
高齢の猫と暮らす飼い主さんは、些細な変化に気づけるように、これまで以上によく観察してください。
まだまだ若い猫でも、冬場は室内の乾燥と、愛猫の水分不足に注意しましょう。