猫と遊んであげなくちゃダメ?「遊び」が持つ4つの意味

猫と遊んであげなくちゃダメ?「遊び」が持つ4つの意味

猫は自由に自分ひとりで遊んでいるようなイメージもありますが、実際は飼い主が遊んであげる必要があります。なぜ猫と遊んであげる必要があるのか、猫にとって「遊び」が果たす役割について見ていきましょう。

猫にとって遊びとは?

じゃれる猫

猫が遊ぶ姿は、時に野性味が垣間見える魅力的な光景です。我々の目線で見る光景は"遊んでいる"と認識されるでしょう。

では、猫の目線からはどう捉えられるのでしょう。やはり遊んでいるのでしょうか?それとも、猫にとって遊びは特別な意味を持つものなのでしょうか?どうやら、普段何気なくしている遊びには様々な意味があるようです。

1.狩りの練習

蝶を追う猫

猫は、生後2ヵ月を迎える頃には離乳します。そして、野生の猫は母猫が狩りで得た獲物を食べるようになります。

猫の独立は想像以上に早く、一般的に生後6ヵ月頃にはそれぞれ自分の道をあゆみ始めます。ということは、離乳から独立までの期間はたったの4ヵ月です。その間に狩りの方法を習得しなければならないのです。

母猫は狩りの特訓の導入として、自分自身のしっぽを獲物に見立てて遊ばせています。動くものを目で追い、飛びつくという一連の流れを学ばせているのです。

人間においても、子どもは遊びから学んでいきます。恐らく子どもには、全くそのような意識はないでしょう。しかし実際には、同年代の子どもと遊ぶ中でコミュニケーション能力を身につけ、社会のルールを自然な形で覚えていきます。

2.身体能力の強化

猫パンチ

幼い頃は遊びから、大人になってからはスポーツを通して、我々も身体能力を高めています。体を活発に動かすことは、心身の健康を維持するうえで重要な意味を持ちます。

これは、猫においても同様のことがいえるでしょう。特に子猫の場合は、積極的に遊ぶことで身体能力が強化されます。より猫らしい行動に繋がり、それが狩りや天敵から身を守る行動にも役立つのです。

3.趣味のようなもの

紙を突き破る猫

生きるうえで、楽しみがあることはより人生を豊かにしてくれます。猫が生きる人生、いわば猫生においても遊びが娯楽的な意味合いを発揮しています。

猫の遊びにも、ルーティーンのようなものがあります。単純に"楽しい"と思える遊びを趣味のように取り入れていることもあるのです。

これは、ひとり遊びだけとは限りません。飼い主さんと一緒に行う場合もあります。飼い主さんと遊ぶ行為が、コミュニケーションの一環だけではなく「共通の趣味」のような役割を持つことがあります。

4.社会性を身につける手段

逞しい子猫たち

猫は遊びから、狩のスキル以外にも学ぶことがあります。それが「逞しく生きるスキル」です。誕生したばかりの頃は目も開かず、排泄も自力ではできません。しかしやがては独立し、自分自身も親として子猫を育てる立場になります。

母猫は、半年間で子猫を立派に育てあげ生きるための能力を身につけさせていきます。生後2週から3ヵ月頃の時期を「社会化期」と呼び、様々なスキルや他者との関わりを学び、吸収していく大切な期間としています。

この時期は、きょうだい猫とじゃれ合うことで力加減を学んでいきます。甘噛みの限度は本来、親やきょうだいとの関わりの中で身につけるものなのです。

そして、この時期に多くの経験を積むことで、独立後に逞しく生き抜くことができるようになります。この大切な時期に、母猫やきょうだいと引き離されることは好ましくありません。可能な限り、一緒に過ごすことが後の猫生を左右してしまうことがあるのです。

まとめ

子供と遊ぶ猫

猫にとって遊ぶことは、単なるヒマつぶしではなく生きていくうえで必要なことです。

子猫期にも大切ですが、大人になっても老猫になっても暮らしの中に「遊び」の要素は欠かせません。

忙しい日は10分程度でも構いません。できるだけ毎日愛猫と遊ぶ時間を持つように心がけたいですね。

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